兄弟差別をしないためにはどうすればいいの?
無意識のうちに兄弟差別をして、子どもの気持ちを傷つけているかもしれないと考えれば、不安になりますよね。しかし、子どもに平等に愛情を注ぐというのは簡単なことではありません。では、兄弟差別をなくすためには何をすればよいのでしょうか?
子どもそれぞれのよいところを褒める
子どもは顔や性格だけでなく、得意なことや苦手なことも違います。兄弟差別をなくすための第一歩として、それぞれの子どもの個性やよいところを見つけましょう。例えば、上の子は英語が得意だから英会話に通わせる、下の子はサッカーが好きだからサッカー教室に通わせるなど、それぞれの好きなことを伸ばせるような育て方をしてあげましょう。そうすることで、子どもは自分に自信を持てるようになり、心にも余裕ができるようになります。
子どもへの愛をたくさん伝える
兄弟差別をしないよう意識していても、どうしても「お兄ちゃんなんだから」というように年齢を理由に叱ってしまうことってありますよね。そんなときは、他の兄弟がいないところで少しだけ特別扱いをしてあげましょう。子どもは「自分のことを一番愛してほしい」と思っているものですから、子どもに対して“愛している”ことを言葉や行動で、できるだけたくさん伝えるようにしてください。子どもの心に寄り添うことで、子どもは安心して親に甘えられるのです。
子どもは親の所有物ではないことを自覚する
「子どもは親の所有物ではない」。これは当たり前だと思っている方も多いと思いますが、無意識の兄弟差別は、親の勝手な感情で起こることが多いものです。自分では分かっているつもりでも、知らず知らずのうちに、子どものすることなすこと全て決めつけてしまっている、なんてことも。今一度自分の言動を見直し、「子どもの人生は子どものもの」だと再認識してください。決して親が全て決めつけたり、育てているからといって子どもに見返りを求めたりするものではありません。
おわりに
親の対応によって子どもの将来に悪影響を与えてしまう兄弟差別。自分でも気付かないうちにそのような行動をとっていたとしたら、とてもこわいですよね。子ども同士の関係をあなた自身が崩してしまわないように、親としての関わり方や言動を見直し、子どもとともに自分自身も成長していくことが大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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