無意識におこなっている親の「兄弟差別」。子どもへの影響は?

兄弟の差別
複数の子どもを持つ家庭でよくある出来事として、度々取り上げられる『兄弟差別』。どの子も自分の子どもなのに、子どもによって褒め方や叱り方が違ってしまっている…。そんな経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?今回は、兄弟差別がなぜ起こってしまうのか、その原因から子どもへの影響、さらには対処法までをご紹介します。

兄弟差別をしてしまう三つの理由

一人がかわいい
海外でおこなわれた調査によると、複数の子どもを持つ7割以上の親が兄弟差別を自覚しており、兄弟差別をしてしまうことについて悩んでいるということが分かっています。親が兄弟差別をしてしまう理由には、どのようなことが考えられるのでしょうか?

1.自分に似ている子どもをかわいがっている

人間は、本能的に自分と似ている子どもを好んでしまうという傾向があり、それを自分でコントロールすることは難しいとされています。これははるかか昔に、仲間と群れるために備わった力であることから、外見や性格が自分と似ている子どもの方をかわいいと思ってしまうのは、ある程度仕方のないことなのかもしれません。しかし逆に、自分自身が子どもの頃に親から差別を受けた経験がある場合は、自分の容姿や性格に嫌悪感を抱きやすいため、自分に似た子どもを否定してしまう傾向があるようです。

2.聞き分けのよい子をかわいがっている

兄弟差別の原因には、子どもがいうことを聞くかどうかが非常に大きく関係しています。素直で聞き分けがよい、勉強やスポーツがよくできるなど優秀な子ばかり褒めていたり、自分のかなえられなかった夢を託したり…。そのような行動は子どものためではなく、自分にとって都合のよい子どもを育てているだけなのです。子育てはとても大変で、思い通りにいかないことも多いため、自分のいうことをよく聞いてくれる子どもを、無意識のうちにひいきしてしまっているといえます。

3.手のかかる子どもをかわいがっている

先ほどの聞き分けのよい子をかわいがるのとは逆に、やんちゃで手のかかる子どもや、甘えん坊な子どもほどかわいく見えてしまうというケースもあります。親が子どもを放っておくことができず、子どもを必要以上に構ったり、甘やかしたりしてしまうことが原因です。「この子は私がいないとダメなんだ」というような思い込みから、自分の存在価値を、子どもを甘やかすことで確かめ、やはり自分に都合のよい子どもにしてしまっている場合もあります。

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兄弟差別を受けた子どもはどのような影響を受ける?

子どものうつ
親によって兄弟差別を受けた子どもは、かわいがられた子とかわいがられなかった子のどちらも影響を受けるといわれています。では、実際に兄弟差別が子どもに及ぼす影響にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

嫉妬から生まれるカイン・コンプレックス

カイン・コンプレックスとは、旧約聖書の『カインとアベルの物語』から付けられた名前で、兄弟差別によって兄弟間で嫉妬心や劣等感を抱える状態のことをいいます。親から差別を受けることで自分の容姿や性格など、さまざまな面で自信が持てなくなり、そこから兄弟仲が悪くなってしまうケースも多いようです。親の愛情に飢えて心のバランスを崩したまま育った子どもは、大人になってもコンプレックスとして心に強く残ってしまう可能性があります。

かわいがられた子どもは鬱(うつ)になりやすいことも

親に甘やかされ過保護に育てられた子どもは、将来社会に出て仕事や人間関係などでトラブルに遭遇した場合も、自分で回避することができないという状態に陥ることがあります。その結果、自分の殻に閉じこもってしまい、鬱(うつ)になるというパターンも多いといわれています。また、幼少期のつらい出来事は大人になっても心に残り続けるものですので、ふとしたことがきっかけで、パニック障害や摂食障害などの精神疾患に陥りやすくなってしまうともされているのです。

かわいがられなかった子どもは非行に走りやすい

あまりかわいがられずに育った子どもは、親の注目を集めたいという心理が働くようになり、非行に走ってしまう傾向があります。子どもは親の言動をよく見ているといいますが、かわいがられなかった子どもは特に親の言動を観察しており、親と言動が似てくることが多いものです。その結果、子どもが他の子に対して差別的な発言をするようになり、大人になったときに、自分の子どもを差別する原因にもなり、負のループを生んでしまう可能性があります。

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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》

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