ヨコミネ式教育法に触れられるところ
どんなものにもメリット・デメリットの両方があることを踏まえたうえで、やはりヨコミネ式に興味がある人は少なくないと思います。単なる知識を詰め込んだだけではなく、生きるための力を身につけ、自立できる人間を育てることを目標にしたヨコミネ式教育法。これからの社会が求める「自分で動き、問題を解決できる人材」にもマッチした教育法といえます。
現在、ヨコミネ式教育法はインストラクターの指導により、全国の幼稚園や保育園に導入されているほか、ヨコミネ式の学習塾や体操クラブも展開しています。
全国の約360施設でヨコミネ式を導入
北海道から沖縄まで、すべての都道府県にヨコミネ式を導入している施設があります。その数約360施設(2018年8月現在)。幼稚園や保育園だけでなく、「ヨコミネ式学習教室」という学習塾の形態ととっていることもあります。
学習塾は3歳~小学2年生を対象にした教室で、近くにヨコミネ式の園がない地域に住んでいる人や、小学校低学年からヨコミネ式学習法を取り入れたいという人のためのもの。幼稚園・保育園と同様に、「読み・書き・計算」の学習と体操のコースを開講しています。
また、放課後の学童保育形式の「ヨコミネ学童クラブ」、東京都北区の赤羽体育館で開講している、体操教室に特化した「ヨコミネ式体操教室」などもあります。詳細はヨコミネ式教育法の公式ホームページ内にある「導入園リスト」をチェックしてください。
家庭でヨコミネ式を実践できる教材も
家庭でヨコミネ式教育法が実践できるDVDブック『家庭でできるヨコミネ式』(2018年8月時点で3巻まで発売)もあります。保育園で行われているプログラムを「読み」「書き」「計算」に分け、それぞれDVDと解説書でセット(以下、続刊の予定)。子どもとの関わり方からプログラムの進め方まで解説されています。ヨコミネ式の五十音表や九九表といった独自の付録もついていて、興味深い内容に。ヨコミネ式の園や教室が近くにない方、小学校低学年のお子さんを持つ方におすすめです。
おわりに
今回はヨコミネ式教育法についてご紹介しました。ヨコミネ式の「自立に必要な力をつける」という考えはすばらしいものです。しかし、すべての子どもに万能な教育法ではありません。ヨコミネ式の取り組みに興味を示さない子どももいるのは事実。自分の子どもに合う・合わないを見極めてあげるのも親の大切な役目。そのうえで、取り入れてみてくださいね。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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