朝に勉強すると成績が上がる?朝勉強のメリット、デメリット

朝学習の効果
晩ご飯を食べてお風呂に入ると、あっという間に寝る時間。小学生のうちは、成長期ですから、睡眠時間も大切です。いったいいつ勉強をしたらいいのか悩んだら、朝の勉強時間を確保しましょう。朝勉強は成績アップにつながるとのうわさは本当なのか、検証してみました。

朝勉強のメリット

早起きの子ども
小学校の始業時間は、およそ8時半。多くの小学校が、8時から8時20分ごろまでに登校するよう、指導しています。家を出るのは、小学校からの距離によりますが、7時半から8時の間ぐらいになるでしょう。朝の支度と朝食の時間を考えると、朝勉強の時間は起床時から7時すぎまでというスケジュールになりそうです。

生物の自然な活動時間でストレスがない

人間の脳は、もともと朝型です。電気のない時代には、夜は暗くなったら寝て、太陽が昇ったら起きて、明るい日中に活動するのが普通でした。脳は、朝の光を浴びるとさまざまなホルモンを分泌するよう、プログラムされています。「早起きは苦手!」という子も多いのですが、朝は生物の自然な活動時間です。そのため、生活のサイクルがうまくまわり始めれば、ストレスなく過ごすことができます。脳の活動が活性化するのは、起床してから2~3時間後と考えられており、そこをピークに徐々に下降していきます。学校のテストや授業をよいコンディションで受けるためにも、朝勉強の習慣をつけて生活サイクルを朝型に調整しておきたいですね。

脳が整理された後で勉強効率がよい

脳は、起きているときと同じように、寝ているときも活動しています。起きているときは、視覚や聴覚など、五感から入ってくる情報を処理しながら身体に命令を出し、生命活動を維持。寝ているときは、身体を休めながら昼間に入ってきた情報を整理し、記憶しているのです。朝起きた直後は、脳の中がすっきり片付いたクリアな状態なので、勉強効率が上がります。特に、論理的な思考を必要とする勉強に向いています。算数や理科、国語の文章問題に取り組んでみるのがよいでしょう。

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朝勉強のデメリット

眠そうな子ども
朝勉強には、デメリットもあります。特に小学校低学年は、自分のことを自分でやるだけの力がついていない子も多く、親の手助けが必要です。いったん習慣がつくまでは、親が二人三脚でサポートしてあげなくてはなりません。仕事を持っているお母さんにとっては、がんばりどころですね。また、子ども自身にも影響が出るデメリットがあります。

睡眠時間が減りがち

朝起きて勉強しよう、宿題をしよう、と計画して早起きをしても、夜はやく寝なければ睡眠時間が減ってしまいます。子どもは、10代前半までは8時間以上寝ることが普通です。学力を上げるためには、8時間以上10時間未満の睡眠が理想的だという調査結果もあります。計算すると、朝6時に起きて小一時間勉強をするためには、夜8~10時の間に寝ることが理想となります。しかし、塾や習い事、遅めの夕飯、インターネットなど、さまざまな事情で小学生も夜更かしをしがち。睡眠時間が少なくなっては、かえって効率が悪く、健康にも悪影響を及ぼす恐れがあります。

記憶の定着が難しい

人の記憶は、何度も同じことを反復することで強化されていきます。勉強には復習が大切だというのも、このためです。朝の勉強は頭がすっきりしてはかどりますし、論理的思考力を磨くにはよい習慣なのですが、一方で、記憶を定着させる学習に関しては弱いところがあります。「覚える」種類の学習は、夜寝る前に行うのがよいと考えられています。覚えたことを睡眠中にすぐに整理できますし、余計な情報が上書きされないので、定着しやすいと言われているのです。朝勉強の時間を取るために、夜はまったく勉強しない、というのは少しもったいないかもしれません。

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