学校で先生から体罰。どこからが体罰なの?親はどう対応する?

学校での体罰
学校での体罰は禁止です。体罰は、教師の指導力不足の表れであり、子どもへの暴力に過ぎません。いかなる理由をもってしても、体罰は許されません。もし、わが子が学校で体罰を受けたらどう対処すればよいのか、体罰の弊害とともに解説します。

学校は体罰禁止

体罰はダメ
学校で、体罰は禁止されています。そもそも「罰」とは、悪い行いに対する報いであり、こらしめのために行われる行為です。悪いことをした子どもを指導するのに、罰則をもってするのは、教育上許される範囲ですが、暴力は例外です。

体罰は肉体的苦痛を与える暴力行為

文部科学省によれば、体罰の定義は「身体に対する侵害を内容とするもの」および「被罰者に肉体的苦痛を与えるようなもの」とされています。そして、この定義も確固としたものではなく、個々の事例を丁寧に判断する必要があるという見解が出ています。反抗的な態度をする児童の頬を平手で打つ、体育の授業で危険な行為をした児童を足蹴(あしげ)にする、宿題を忘れた児童を床に正座させ、苦痛を訴えても許さなかった、という事例は、体罰だと認定されています。しかし、これらが行為に相当する正当な「罰」だといえるでしょうか。体罰は、指導という名を借りた暴力行為にほかなりません。

【平成28年度における体罰の状況】
(国公私立合計)
発生学校数 発生件数
小学校 188校(195校) 196件(205件)
中学校 261校(337校) 299件(368件)
高等学校 279校(270校) 312件(294件)

許される「罰」の範囲

悪い行いには、相応の「罰」があるというのは世の中の基本的な仕組みです。スピード違反をしてルールを逸脱すれば、罰金を払うことになったり、車の運転を止められたり、なんらかの罰があります。学校で許される「罰」は、教室の後ろに立たせたり、書き取りの宿題を課したり、放課後の居残りを命じたり、といった事柄です。もちろん、度を越した肉体的苦痛がともなわないことが大前提です。あらかじめ、教師と生徒の間で行為と罰に関する取り決めがあったほうが望ましいのですが、親としてもこれくらいは「罰」として仕方ないと認められる範囲でしょう。

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体罰がもたらす副作用

生徒をたたく
学校での体罰問題が報道されると、体罰を許容する人たちが発言することがあります。「かつて教師に体罰を受けたが、感謝している」とか「言ってもわからない子どもは、たたいて言うことを聞かせるしかない」と言う人たちです。彼らは、基本的に真面目で善良な人たちですが、体罰がもたらす副作用についてよく知らないのかもしれません。

信頼関係の破綻

体罰は、いたく、苦しいものです。たたかれると痛いので、苦痛を回避するために、子どもは一時的に言うことを聞くようになります。しかし、痛い思いをさせられて、相手を好きになれる人がいるでしょうか。子どもは教師への信頼を失います。教師を憎んだり、恨んだりできる子は、まだ生きる力があるほうです。ひどい場合は、畏縮して自主性や積極性を失うことになります。信頼関係のない大人からの言葉は、子どもに届かないでしょう。

暴力を許容する精神性の連鎖

過去に体罰を受けた人ほど、体罰を許容するという不思議な態度を見せることがあります。これは、傷ついた心を守るための自己防衛機能であるといえます。つらい経験を肯定することで、自分を守るのです。こうした認知のゆがみから体罰を許容する子もいれば、教師の行動を見て「必要なときは暴力をふるってもいい」と学習してしまう子もいます。特に、目的が正しければ手段として暴力を用いるのは仕方がないと許容する精神性が連鎖していくことになります。

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2歳差で生まれた娘と息子はすでに高校生。子育ても一段落したと思いきや、思春期の悩みに付き合わされている40代後半の働くお母さんです。保育の現場で子ども達に癒やされながら日々勉強中。しかし子育てには、教員免許もたいして役に立たず。それよりも、演劇部で鍛えた妄想力と演技力の方が役に立ったような気がします。「子どもの主食はあそび」の信念で、とにかく楽しく、子どもの人権を尊重した育児が理想。あくまで、理想・・・。

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