学校で先生から体罰。どこからが体罰なの？親はどう対応する？

学校で子どもが体罰を受けたら

普通子どもたちは、学校で先生に叱られた話をしたがりません。特に、自分が悪いと思っているときはなおさらです。それでも親に話すようなときは、よほど理不尽だと感じているか、傷ついているか、親に助けてほしいときだと判断してよいと思います。冷静に話を聞きましょう。

事実関係を確認する

まずは、事実関係を確認する必要があります。子どもの訴えを信じてやることは大事ですが、体罰の原因、程度について、客観的な事実を知ることも大切です。できれば、同じクラスの保護者に話を聞いてみましょう。PTAのクラス委員さんなどは、情報が入りやすい立場なので相談にのってくれるかもしれません。

学校側に面談を申し込む

親しく相談できる人がいないときは、事実関係の確認は難しいかもしれません。そうした場合は、子どもの話を丁寧に聞いてから学校側に面談を申し込んでください。体罰を行ったのが担任の先生の場合は、学年主任の先生か、教頭先生に相談を入れたほうがよいでしょう。できれば両親そろって話を聞けるといいと思います。家庭内に一緒に判断してくれる味方が必要です。難しい場合は、地域の教育相談センターなどの第三者機関を通して学校と話をすることもできます。

子どものメンタルケアを優先する

体罰があったかなかったか、はっきりした証言や証拠があっても、「指導の一環」と言われることもあります。そうした場合は、「そのような指導はやめてほしい」と伝えなくてはいけません。そして、教師と争うより前に子どものメンタルケアを優先します。体罰を見ていた子どもたちのケアも必要です。学校にスクールカウンセラーが配置されている場合は、親の相談にものってくれるので、話をしに行ってみましょう。守秘義務があり、相談内容は教師にも内緒にしてくれます。