三人の子育てをしながら2015年保育士資格を取得し、モンテッソーリの保育園に勤務。 リトミックや全身を使ったアートなどが得意。自身の子育て経験を生かしながら、保護者の気持ちに寄り添った保育を目指している。保育記事監修者プロフィール:池田美樹 先生
保護者の就労や傷病・産前産後・同居親族の介護・求職活動中など、さまざまな事情によって保育園を利用することが可能です。なかには子どもが0歳児のうちから保育園に預けるご家庭もあるでしょう。「赤ちゃんのうちから保育園に預けるのはかわいそう」なんて言葉を聞くと、ママとしても保育園を利用していいのか不安になってしまいますよね。
今回は0歳児を保育園預ける場合に知っておきたい良い点と不安な点にスポットを当て、ご紹介していきます。
0歳児保育の良い点と不安な点(赤ちゃん編)
0歳児で保育園に預ける際に最も気になるのが、「赤ちゃんに対する影響がどれくらいあるのか」ではないでしょうか?小さいうちから保育園に預けることで、家庭とのつながりが薄くなってしまうのでは?子どもの成長に影響があるのでは?と不安になってしまうママも多いようです。
ここで、0歳児から保育園に預ける主な良い点と不安な点を見ていきましょう。
赤ちゃんから見た「保育園に預けて良い点」
赤ちゃんにとって保育園は未知の世界です。0歳から保育園の世界を知ることは、以下のような良い点があります。
- 家庭では得られない経験が増える
- 物心がつく前に入園するため保育園への抵抗感が少なく、慣れるのが早い場合も
- はじめのうちは病気にかかりやすくても、そのうち免疫がついてくる
- 0歳児クラスは、赤ちゃんおおむね3人につき保育士1人なので、他の学年よりも手厚い保育を受けられる
- 周りからの刺激で、言葉を覚えるのが早い場合もある
家庭での育児ももちろん大切ですが、保育士や同年齢の赤ちゃん、お兄ちゃんお姉ちゃんとの時間は貴重なひと時です。0歳児から預けることで慣れも早い場合があり、抵抗力・免疫力にも強くなるという良い点があります。
赤ちゃんから見た「保育園に預けて不安な点」
赤ちゃんにとって慣れない生活は大きな不安を感じるものです。主に以下の四つが不安要素あげられます。
- 夜泣きが激しくなるなど、赤ちゃんによっては普段の生活にも影響が
- ご飯を食べないなど、園での生活に拒否反応を示す場合も
- 母乳大好きでも哺乳瓶の使用を余儀なくされる
- 家族とのスキンシップが減る
物心がついていなくても精神的に不安に感じていることは、言葉でなく子どもの状況からも垣間見られます。この場合は、親子の限りある時間を大切にすることがポイントです。
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0歳児保育の良い点と不安な点(パパママ編)
0歳児のうちから保育園を利用する場合、パパやママの生活パターン・状況が大きく関係しているのではないでしょうか?ここで、0歳児から保育園を利用することで想定される良い点と不安な点について考えてみましょう。
パパママから見た「保育園に預ける良い点」
保育園はパパやママの現在の生活スタイルを維持するために重要な存在です。保育園を利用することで得られる良い点は主に以下の四つです。
- 子どもに対する悩み事を保育士に相談できる環境がある
- 家族全体が規則正しい生活になる
- 育児のサポートを得られることで夫婦の生活(仕事など)の負担軽減に
- 育休からの復帰が早く、仕事のブランクが少ない
保育園に預けずに育児をした場合でも、育児に関する悩みはつきものです。保育園に子どもを預けていれば、保育のプロにじかに相談できる環境があります。保育園を利用することで、困っていることを相談することはもちろん、生活における育児の負担軽減にもなります。登園・降園の時間が決まっているので生活パターンが規則正しくなることも良い点でしょう。
パパママから見た「保育園に預けて不安な点」
保育園は条件がそろえば利用できるものの、いくつかの不安な点も考えられます。
- 集団生活で感染症にかかりやすい
- 子どもの成長のワンシーンを見逃してしまうことも
- 周りからの心ない言葉でママが罪悪感を持つ原因に
- 母乳の場合、定期的に搾乳しなければならない
- 食物アレルギーを把握しづらい
小さい子どもがたくさんいれば、風邪やインフルエンザなどさまざまな病気が集団感染する可能性も高いです。子どもが病気になれば仕事に影響が出ることはもちろん、家族も感染するリスクがあります。また子どもがひとり座りした、つかまり立ちしたなどの貴重なワンシーンを見ることなく、後で知るという場合もあります。
そして5、6カ月ごろから離乳食が始まりますが、家では食べたことのない食材も保育園では食べるかもしれません。いろいろな食物アレルギーがあるので、園と相談しながら進めていきましょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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