母乳とミルクの違いとは?

良ければシェアをお願いします。

197_母乳とミルクの違いとは?

赤ちゃんが産まれてはじめて口にする母乳について、妊娠中の方なら一度でも考えたことがあると思います。

「ちゃんと母乳は出てくれるだろうか?」ということから、「母乳とミルクだったらやはり母乳の方が良いのだろうか?」といった疑問や、「母乳育児とミルク育児ではどのような差が出るのだろう?」など、考え出すとキリがないですよね。ここではそんな疑問を詳しく説明していきます。

スポンサーリンク

完全母乳育児とミルク育児の割合

ママと赤ちゃん

厚生労働省「平成17年度乳幼児栄養調査」によると、下記のような結果が出たそうです。

母乳とミルクの割合

左側の棒グラフは授乳期の栄養法について、生後0ヶ月から6ヶ月までの母乳育児とミルク育児の割合を指しています。母乳育児の割合は生後もっとも高い傾向があり、月齢が上がるに従い減少する傾向が見られます。

一方、ミルク育児の割合は生後もっとも低い傾向となっており、月齢が上がるに従い増加する傾向にありますが、母乳育児もミルク育児も3ヶ月以降はほぼ横ばいの割合となっています。

右側の円グラフは、母乳育児に関する妊娠中の考えの割合を指しています。できれば母乳で育てたいと希望する妊婦さんが最も多く、次いでぜひ母乳で育てたいと希望する妊婦さんが多く、数字にして96%の妊婦さんが母乳育児で育てたいと希望していたことが分かります。

約10年前のデータですが、厚生労働省では母乳育児はお母さんにも赤ちゃんにも最良の方法としており、世界保健機構(WHO)でも、赤ちゃんにとって母乳は栄養源として最も適しているとされ、母乳育児を推奨しています。

合わせて読みたい

粉ミルクじゃなくて「液体ミルク」?日本での導入はあるの?
2016年10月7日に開催された男女共同参加会議の会合で、「乳児用液体ミルク」解禁に向けて検討するということが話題に上りました。 このニュースを見て、初めて「乳児用液体ミルク」を知った人も居るのではないでしょうか?粉ミルクが普及している日本では、乳児用液体ミルクの販売はされていないため、スーパ...

母乳とミルクの違い

哺乳瓶

では、実際に母乳育児とミルク育児の違いについてみていきましょう。

与える回数

母乳育児とミルク育児では、与える回数が違います。母乳の回数は、ママの母乳の出方にもよるのですが、大体1日で8回から12回といわれています。

授乳間隔として、2時間から3時間に1回あげるイメージを持たれている方が多くいらっしゃいますが、これはミルクの場合となります。母乳とミルクでは消化する時間に差が出るため、授乳回数も異なってくるのです。生後まもなくの赤ちゃんの胃の容量が30~50ml程度で、生後1ヶ月を迎えるころには100~120mlにまで増加します。1回に飲む量がだいたい胃の容量と同じくらいの量となるのでミルク育児の場合、目安が分かります。

しかし、母乳育児の場合は飲んでいる量が分からないため、生後2、3ヶ月ころまでは、赤ちゃんが欲しがったら何回でもあげるようにしましょう。

味や好み

ミルクの味は赤ちゃんが好むように、できるだけ母乳に近い味とされています。ミルク商品によりそれぞれ味の特徴が異なりますが、赤ちゃんが常に一定の味を飲むことができるという特徴があります。母乳は、ママがその日食べたものや体調によって味に差が出るため、母乳で育てる場合、ママは常に食べ物や体調に気を使わなければなりません。

顎の発達に差が出る

赤ちゃんが母乳を吸う際は、本能で乳首の根本をしっかりと圧迫させ母乳を飲んでいます。そのため、しっかりとした顎の発達が促されるようになり、歯並びもよくなるとされています。

ミルクで育てようと考えている方は、哺乳瓶についている乳首部分の所が固めのものを選ぶようにすることで、顎の発達に支障が出ることはありません。

費用や手間の問題

母乳育児の場合、赤ちゃんが欲しがった際に、すぐに飲ませることができますし、費用面に関していえば一切かかりません。しかし、ミルク育児の場合、1ヶ月で約2~3缶のミルクが必要となり、選んだ商品にもよりますが1缶で約2,000円~3,000円前後のものがあるため、少なくても1ヶ月で4,000円以上の費用がかかります。

また、作る手間を考えると、哺乳瓶の消毒からお湯の用意、粉ミルクを溶かしてその後、ひと肌にする温度調節など、赤ちゃんにミルクを与えるまでに時間を要します。単純に費用面と手間を考えた際には、母乳の方が楽に行えるといえるでしょう。

母乳のメリット・デメリット

おっぱいを飲む赤ちゃん

母乳育児が推奨されているとはいえ、ミルク育児が母乳育児に劣るということは全くなく、栄養面に関しても粉ミルクは母乳育児で不足するとされる栄養素を補えるため、栄養や効果においては母乳育児との差はほぼ無いと言ってよいでしょう。

それでもやはり、もっと詳しく知りたい方のために、次で母乳とミルクのメリット・デメリットを紹介していきます。

メリット

赤ちゃんがママと密着でき安心できる

ミルク育児よりも母乳育児の場合、回数が多いため母乳を飲ませるたびにママと赤ちゃんのふれあいが多くなります。

アレルギー予防ができる

IgA抗体と呼ばれる成分が初乳には含まれており、この成分が含まれた母乳を飲むことで赤ちゃんのアレルギー症状を出にくくするとされています。

乳幼児突然死症候群の予防ができる

乳幼児突然死症候群とは、赤ちゃんが突然死してしまう病気です。原因はよくわかっていない病気ですが、厚生労働省でも唱えているできるだけ母乳で育てることというのは、ミルク育児より母乳育児の発生率が低いという報告からきています。

ママの健康の手助けになる

母乳を赤ちゃんにあげることで、産後の子宮収縮を促進させ、回復を助けるとされています。また、乳がんや子宮がん、卵巣がんなどの癌や、骨粗しょう症の予防につながるとされています。

産後ダイエットが可能

1日母乳を赤ちゃんにあげるとして、約800~1000kcalを消費するとされています。そのカロリー消費量は、1時間以上ジョギングした場合のカロリー消費量と並び、母乳をあげるだけでダイエットが可能となるのです。

デメリット

飲む量が分からない

赤ちゃんが実際にちゃんと母乳を飲んでいるかが、母乳育児の場合分かりません。

ミルクと比べビタミンDが少ない

母乳だけだとビタミンDが不足してしまいがちになり、ビタミンDが不足することによって、足がO字に曲がって成長してしまう「くる病」を引き起こす原因となります。

乳房や乳頭にトラブルが起きやすい

1日に何度も赤ちゃんに母乳をあげるため、乳頭や乳首に負担がかかりやすくなります。そのため、乳頭亀裂や裂傷、血豆などの乳頭トラブルが起こる可能性があります。

人に預けることができない

母乳をあげることができるのはママだけです。1日に何度も授乳しなければならないため、たとえ家族であっても長時間も預けるといったことができません。

合わせて読みたい

【特集】赤ちゃんの夜泣きを止める4つの安眠グッズ
お母さんはみんな赤ちゃんの健康な成長を願っています。そのためには睡眠が欠かせないということが分かっているだけに、赤ちゃんが夜泣きをして、なかなか寝ないと気持ちが焦ったり、心配になったりします。また、お母さん自身も十分睡眠が取れないと心の余裕がなくなってしまい、ついつい赤ちゃんにあたって後悔するこ...

ミルクのメリット・デメリット

粉ミルク

メリット

食生活に気を遣わなくて済む

妊娠中は、アルコールの摂取や、カフェインなど口にするものに多くの方が気を遣われていたと思いますが、母乳育児の場合でもやはり口にするものには気を遣わなければなりません。ですが、完全ミルク育児で育てる場合、気を遣わずにすむようになります。

育児の分担が可能になる

母乳育児と違いミルク育児は粉ミルクを作ってさえしまえば、誰でもあげることができるため、育児の分担ができるようになります。

時間に余裕を持てるようになる

母乳育児の場合、赤ちゃんが欲しがるたびに授乳をしなければなりませんが、ミルク育児の場合は時間を決めてあげることが可能なので、時間に余裕が持てるようになります。

卒乳が楽になる

個人差はありますが、母乳育児の赤ちゃんよりもミルク育児の赤ちゃんの場合、哺乳瓶からの卒乳のため、コップから飲むようになりやすくなります。また、ミルクから他の飲み物に切り替えやすくなります。

デメリット

外出時に荷物が多くなる

ミルク育児の場合、哺乳瓶・粉ミルク・お湯が必要となるため、外出時は荷物がかさばります。

子宮の戻りが遅い

母乳育児の場合、母乳特有の成分であるオキシトシンにより、子宮収縮を促進させますが、完全ミルク育児の場合、粉ミルクではその成分が無いため、子宮の戻りが遅れます。

合わせて読みたい

【レシピ付き】赤ちゃんが喜ぶ美味しい離乳食メニュー
離乳食は、赤ちゃんの食事をミルクから、私たちが普段口にしているような一般的な食べ物へと切り替えるための、いわば「つなぎ」の役割を果たす食事です。赤ちゃんごとに差はありますが、大体生後5ヶ月辺りから離乳食を与える期間(離乳期)に入り、1歳半くらいまでには完了するといわれています。 しかし、ひとく...

母乳とミルク、結局どっちを選べばいい?

迷う女性

初乳は必ず摂らせる

生後すぐはできるだけ初乳をとらせるようにしてください。初乳は赤ちゃんにとって、病気を予防させたり、免疫をつけさせたりするのに必要なものです。ミルク育児をと考えている場合でも、初乳は必ず摂らせるようにしましょう。

母乳の出方による

できれば母乳で育てたいと思っている方でも、母乳が出なかったり、乳頭や乳首、乳房にトラブルがあったりした場合は、ミルクを選ばざるをえないと思います。母乳の出をよくするマッサージなどもあるので、完全母乳育児をと望む方はそちらを試されるとよいでしょう。

赤ちゃんとママに合った授乳スタイルを選ぶ

ママがたとえ母乳育児を望んでいても、赤ちゃんはミルクを好む場合があります。その際は、混合育児などを取りいれることも考えるとよいでしょう。

まとめ

母乳育児においてもミルク育児においても、大切なことは育児を楽しむことです。母乳が推奨されているとはいっても、必ずしも母乳でなければいけないということはありませんので、ママの体調やライフスタイルを考えて無理のない育児を心掛けるようにしましょう。

ピックアップ

いつからいつまで?赤ちゃんの夜泣きの3つの原因と対策法
赤ちゃんはお母さんにとっても、家族にとっても愛らしい存在です。よく「目に入れてもいたくない。」などといいますが、赤ちゃんの寝顔はまるで天使のようです。しかし、この天使のような赤ちゃんも、お母さんを悩ませる時があります。それが夜泣きです。あやしても、抱っこしてもなかなか泣き止んでくれず、夜中に一人...
赤ちゃんの五感を刺激するベビーマッサージの効果とは
初めての赤ちゃんと、たくさんスキンシップを取りたいと思う人は多いでしょう。ただ、繊細な赤ちゃんとどのように接するのが正解であるのか、わからないという人も多いと思います。赤ちゃんとは言葉でのコミュニケーションが図れないからこそ、体で触れ合うことが最も大切になります。今回は、赤ちゃんの五感を刺激する...

https://tamagoo.jp/childcare/discipline-of-baby/

購読はいいねが便利です!
母乳とミルクの違いとは?
この記事をお届けした
たまGoo! - 妊活・妊娠・出産・育児の応援サイトの最新ニュース情報を、
いいねしてチェックしよう!
スポンサーリンク

0歳児・新生児 子育ての悩みについて・・・あわせて読みたい

断乳と卒乳の違いとは?離乳期を知ろう
赤ちゃんに授乳を与える最初のステップから、次に待っているステップは離乳期や卒乳・断乳です。なんとなく卒乳と断乳という言葉は知ってはいるけれど、違いについてはよく分からない…と思っている方、もしくは、一緒なのではないかと思っている方は意外と多くいらっしゃいます。そのことからも、ここでは卒乳と断乳の...
月齢別!赤ちゃんのお出かけで知っておくべきポイント
赤ちゃんとのお出かけは、赤ちゃんの生活リズムを整え、ママの気分転換にもなるため、積極的に行うことが望ましいです。とはいえ、赤ちゃんはいつから出かけていいものなのか、また、お出かけの際の注意点やポイントなどはあるのだろうかと、不安に思うこともたくさんありますよね。ここでは、そういったママの疑問や不...
粉ミルクはどれを選べばいい?人気のおすすめ7選!
ミルク育児や混合育児の場合、粉ミルクを用意しなければなりません。現在では、数十種類にも及ぶ粉ミルクがあり、どれを選べばよいのか悩む方や、人気のものは何なのかを知りたいという方が多いと思います。 ここでは、そういった悩みを解消するべく、粉ミルクの選ぶポイントやおすすめの粉ミルクについてご紹介しま...
【特集】赤ちゃんの夜泣きを止める4つの安眠グッズ
お母さんはみんな赤ちゃんの健康な成長を願っています。そのためには睡眠が欠かせないということが分かっているだけに、赤ちゃんが夜泣きをして、なかなか寝ないと気持ちが焦ったり、心配になったりします。また、お母さん自身も十分睡眠が取れないと心の余裕がなくなってしまい、ついつい赤ちゃんにあたって後悔するこ...
赤ちゃんの歯磨きのやり方と注意すべきこと
赤ちゃんの歯磨きは、大人の歯と違うので、磨き方も異なります。歯磨きはいつからはじめたらいいのか、また、どのように磨いたらいいのかなどの、磨き方のコツやタイミング、注意しなければいけないことをあらかじめ把握しておくことで、スムーズに赤ちゃんの歯磨きができます。今回は赤ちゃんの歯磨きのやり方や注意す...
あわせて読みたい

良ければシェアをお願いします。

トップへ戻る