子どもに運動の習慣を身に付けさせるには
子どもが運動をしないことで、さまざまな病気や症状が出ることが危惧されていますが、実際に子どもに対してその問題を伝え、運動をする習慣を身に付けてもらうには、どのような方法があるのでしょうか?子どもの未来のために、親も一緒に考えていくことが必要です。
子どもが興味を持てるジャンルから始める
どんな運動であっても、親が子どもに一方的に運動を押し付ける形では習慣化しません。大事なことは、子どもが主体的に取り組めるようなジャンルから運動をすすめることです。例えば、TVゲームを取り上げましょう。ゲームソフトの中には、運動すること自体を目的としたソフトもありますし、ダンスなどのように身体をたくさん動かしながら遊ぶソフトも存在します。このようなアプローチであれば、親子一緒に楽しく運動することも可能です。
家族や友人との時間を大切にする
一見すると運動不足とは直接関係ないかもしれませんが、実はとても大切なことです。実は、一人で外遊びをするというのは、子どもにとってはなかなか難しいからです。特に、家で遊ぶ習慣が付いている子どもなら、なおさらですよね。子どもが小さいうちであれば、週に1~2回でも公園や子どもが運動できる施設などに連れて行ったりすると良いでしょう。また、親にも言えることですが、友人を作ることを覚えれば、そこから運動に関わる習い事などを、始める例も少なくありません。
子どもを寝かせるなら親も一緒に
子どもを寝かしつける場合は、親も一緒に寝るのが良い習慣です。ある程度の年齢になったならともかく、小さい頃の子どもは暗闇が怖いものです。そのため、あえて子どもと寝る時間を一緒にすることで、夜寝る習慣が自然に身に付きます。もちろん、生活環境によっては難しいこともあるでしょう。そのような場合は、テレビをダラダラ見るのを止めるだけでも効果があります。夜は寝る準備をする時間であることを子どもに教えれば、子どもも次第に順応していくはずですよ。
おわりに
子どもに限らず、人間は基本的に楽をしたい生き物です。運動不足を解消するため、子どもに運動の習慣を付けさせるには、どうやって運動に魅力を感じさせるかが大きなポイントになります。自分自身が親に何かを言われたときの気持ちを思い出し、一方的に指示するのではなく、一緒に何とかしようとする心がけが大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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