身体を動かすのは体育の授業だけ!?子どもの運動不足が深刻

運動不足の子ども
TVゲームなど、インドア派の遊びが子どもに人気となり、最近ではあまり外で遊ばないという子どもが多くなりました。その結果、運動不足になっている子どもが増え、その弊害が少しずつ出てきています。体育の時間くらいにしか運動しない子どもの将来に対し、警鐘を鳴らす専門家も増えてきていますが、一体どのくらい深刻な状況なのでしょうか?

なぜ子どもは外で遊ばなくなったのか

塾に通う子ども
昭和30~40年代と現代を比べると、子どもの数自体が少なくなっていることもありますが、現代ではあまり子どもが外や道端で遊んでいる姿を見かけなくなっています。その理由は、子どもだけにあるのでしょうか?それとも社会全体に問題があるのでしょうか?

多くの子どもは外で遊ぶ時間がない

現代では、親が子どもに求める能力が高くなっている傾向にあります。代表的なものが、子どもの「塾通い」です。少子化が進んだことにより、一人の子どもに対し教育費をかけるケースが増えたため、その分身体を動かす時間が減少していることが考えられます。また、勉強の合間に気分転換として気軽にできるゲームなどの方が、子どもの気を引きやすいため、結果的に外で遊ぶ機会が少なくなっているのです。

子どもが安全に遊べる環境が少なくなった

アニメ・ドラマなどで見られる空き地のような環境は、都市化が進むにつれて少なくなっています。かつて狭い道路でキャッチボールをしていた風景なども、現代ではあまり見られなくなりました。スポーツを組織的にしっかりやる場所は残っていても、気が向いたときに遊べるようなスペースがなかなか見つけにくいため、親としても子どもを危険が潜む外で遊ばせるよりは、室内で遊ばせていた方が安心できるという考えがあると言えます。

「一緒に遊ぼう」と誘える相手が少ない

近所に子どもがたくさんいれば、年齢問わず「一緒に遊ぼう」と言い合える相手が自然にできるかもしれません。また、兄弟姉妹がいれば、何かと身体を動かすことも多くなるでしょう。しかし、核家族化や個人の価値観の違いによって、子どもたちが自分の意思で自由に遊べることが少なくなり、放課後に集まって何かをするような相手がいないというケースも珍しくありません。結果的に、仲間を作って遊ぶということができなくなり、草野球や外で身体を動かす遊びが難しくなっているのです。

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子どもが運動不足になると起こるデメリット

家で遊ぶ
子どもが運動をしなくなることで、健康上さまざまな問題が生じやすくなります。また、そのことを知りながらも、適切な指導に踏み切れない大人も少なくありません。子どもの運動不足は、子どもたちの未来に、どのような悪影響を引き起こすおそれがあるのでしょうか?

もっとも注意しなければならないのは肥満

子どもが運動をしなくなることで、注意すべき最大の要因は「肥満」です。先進国では社会問題になっていることも多く、欲望を抑えることができない子どもの場合、親が止めなければ限界までお菓子などを食べてしまうこともあります。さらに、運動をしてカロリーを適切に消費できなければ、脂肪はそのまま体内にたまり身体を動かしにくくなってしまうため、子どもがますます運動しなくなるという悪循環を作ってしまいます。保護者がどのタイミングで、子どもに自覚させるのかが重要になることでしょう。

身体が弱くなったり眠れなくなったりする

運動をせずにいると、身体を積極的に動かす子どもと比べて、体力がなくなる傾向にあります。そのため、風邪などの病気にかかりやすくなるのです。また、室内でTVゲームをしてばかりいて夜遅くまで液晶画面とにらめっこが続くと、夜も眠れなくなってしまい、次第に目が疲れてしまいます。運動不足が引き起こす問題は、すぐに目に見える問題だけではありません。悪い習慣を続けているうちに、徐々に明らかになってくるということもあります。

身体を動かしていた方が学力も向上する

某教育総合研究所による調査では、スポーツを行っている子どもの方が、そうでない子どもよりも学力が高いという結果が報告されています。スポーツの強度には触れられていないので一概には当てはまりませんが、一つの結果としてこのようなデータがあることには驚きますよね。やはり、健康面だけではなく、子どもの将来性という観点からも、運動不足を解消するのは大きなメリットがあるものと言えるでしょう。

小学生活動率

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