いざというときのために!子どもに教えておきたい公衆電話の使い方

公衆電話の使い方
携帯電話・スマホが普及したことにより、公衆電話の使い方を知らないという人が増えてきました。そのため、携帯電話などを持たせていたとしても、外出中に子どもに何かがあった際、自分で電話ができるようにしておいた方が安心ですよね。今回は、子どもに教えておきたい公衆電話の使い方について、ご紹介します。

公衆電話の歴史と利用者の変化について

昔の公衆電話
現代では使われる機会が少なくなった公衆電話ですが、携帯電話が普及するまでは移動先での大切な通信手段の一つでした。また、緊急時にはお金を入れずに警察や消防署などに連絡を入れることもできるため、電話を持っていない人であっても通報ができるメリットもあります。

日本の公衆電話は明治33年から始まった

NTT東日本によると、公衆電話が日本で用いられるようになったのは、明治33年のことでした。最初は当時の東京にある上野駅・新橋駅両駅の構内2カ所に設けられていましたが、次第に数が増えていき、明治時代の終わりには全国で463台に増えたそうです。また、第二次世界大戦後は、戦災による電話不足を補うため、公衆電話機の店頭設置が進められていきました。その後、国内のニーズに従って、数回のモデルチェンジがなされていくのです。

「ピンクの電話」と「テレホンカード」

公衆電話の概念が大幅に変わった時代は、大きく分けて二つに分かれます。それは「ピンクの電話」と「テレホンカード」です。ピンクの電話は、昭和34年に登場した公衆電話で、アパート・病院・喫茶店などで見られる不特定多数向けのサービスとなっていました。親しみやすいデザインから、今なお懐かしむ声は多いようです。一方、1982年からは、「テレホンカード」というプリペイドカードを使える電話機が普及し、硬貨よりも長い時間通話することが可能になりました。

携帯電話の普及により、使用頻度は激減

外出時に、電話を持たない旅行者などが利用しやすいように開発が進んだ公衆電話でしたが、携帯電話が普及すると、途端に需要が減少していきました。その世代が子どもを育てる年齢にまで成長したことで、子どもは公衆電話の存在や使い方を知らないまま成長していくという結果が生まれたのです。しかし、日本で起こった度重なる災害を経て、電波状況やバッテリー残量に左右されない公衆電話を再評価する声が高まり、老若男女問わず公衆電話の使い方を知っておくべきという声は強まっています。

公衆電話の利用

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最初に覚えておきたい公衆電話の使い方

姉弟で電話する
現代では、公衆電話を子どもが使う場合、何らかの緊急時に利用するケースが一番に考えられます。例えば、事件に遭遇したときや事故を目撃したときなどに、警察・消防に連絡するといった内容になることが多いでしょう。大人でもなかなか使う機会が少なくなっているので、自分が教える立場になり、今一度使い方を復習することが大切です。

最初に覚えておきたい110番・119番

公衆電話について子どもに教えたいことは、まず「緊急時には警察・消防にお金を使わずに連絡できる」ということです。しかし、いざ緊急事態に遭遇してしまうとパニックになり、動きが取れなくなってしまう可能性も十分あります。そのため、以下の方法は確実に伝えておきましょう。

  1. 赤いボタンが付いている公衆電話
    受話器を外して本体下部にある赤いボタンを押し、発信音が鳴ったら110番もしくは119番をダイヤルする。
  2. 赤いボタンのない公衆電話
    受話器を外してからすぐに、110番もしくは119番をダイヤルする。

災害時に備え災害専用伝言ダイヤルも

次に押さえておきたいのは、災害専用伝言ダイヤルの使い方です。メッセージの録音・再生ができるため、安否確認に使うことができます。方法としては、以下の通りです。

  1. 硬貨もしくはテレホンカードを入れ、171をダイヤルする
  2. メッセージを録音する場合はダイヤル1を、再生する場合はダイヤル2を押す
  3. 自宅の電話番号、もしくは家族の携帯電話番号をダイヤルする
  4. 音声案内に従って、メッセージを録音・再生する

子どもの年齢によっては複雑に感じられる手順なので、実際に親が公衆電話に子どもと一緒に触れる必要があるかもしれません。

うまく使えない場合は誰に頼るかも教える

事前に練習していても、回数が少なかったり今まで操作したことがないデザインのものだったりすると、途端にパニックになってしまうかもしれません。そのため、子どもが自分自身で公衆電話を使えなかったとき、大人に助けを求める方法を教えておきましょう。警察署や交番・消防署はもちろんのこと、コンビニやお寺・病院などは夜間でも電気がともっているため、何らかの理由で子どもが自宅から逃げなければならない状況におちいった際には、駆け込み寺になります。また、自分用に地図を作っておくのもよいでしょう。

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覚えておくとトクをする公衆電話の知識

緑の公衆電話
緊急時に公衆電話をどのように使用するかが分かっていれば、子どもが一人で外に出ているうちに何かあっても不安要素が少なくなります。そのほか、携帯電話の紛失、破損など、子ども自身が原因で起こったトラブルによって家族と連絡が取れなくなった場合に備えて、使用する際の便利な使い方・機能を知っておくと、より安心です。

小銭よりはテレホンカードの方がよい

災害時には無料で使える公衆電話ですが、そうでない際は当然有料になります。そこで必要になるのは小銭・もしくはテレホンカードです。ちょっと連絡するだけだから小銭で十分だと考えて、子どもに小銭を渡したとしても、何らかの理由で使い切ってしまうかもしれませんし、話せる時間や距離もテレホンカードの方が長いとされています。緊急時に備えるのであれば、テレホンカードを用意してカードホルダーなどに入れて持たせた方が確実でしょう。テレホンカードはコンビニで販売しています。

警察や消防は公衆電話の場所が特定できる

周囲で何かが起こった際や不審者に追われているときなど、子どもが自分の身を守るために公衆電話から電話をかけたとします。そのとき、子どもが普段あまり通らない道にある公衆電話を使ってしまった場合、場所を警察や消防に伝えられないこともあるでしょう。しかし、警察や消防は電話番号から場所を特定することが可能なため、場所を説明できなくても現場がどこなのかをある程度把握できますから、十分な説明ができない場合でも公衆電話を使うよう、子どもに教えておくことが必要です。

携帯電話を持たせないという選択肢もある

便利な携帯電話ですが、携帯電話を通して未成年者が犯罪に巻き込まれる原因になってしまうこともあります。そのため、通学路・普段遊ぶ町内などで、公衆電話がどこに配置されているのかが分かっていれば、子どもに携帯電話を持たせないという選択肢を提案することもできます。学校によっては、児童の携帯電話所有を禁止しているところもあるため、そのような場合は公衆電話を使うことができるようにトレーニングしておく必要があるでしょう。また、親の立場としても、携帯料金が安くなるというメリットもあります。

おわりに

かつては90万台以上あった公衆電話は、平成28年現在では16万台ほどに設置数が落ち込んでいます。しかし、災害時や犯罪時にすぐ各種機関や家族に連絡できる公衆電話は、子どもたちが「安心できる大人」に連絡する際の大切なツールになるのです。いざというときに備え、親子で公衆電話の使い方を復習してみてはいかがでしょうか?

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》

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