今やスマホやタブレットの普及が急速に広がり、子どもでも簡単にインターネットを閲覧できるようになりました。便利になった反面、子どもたちの生活に負のスパイラルが生じかねないことを、私たち大人が注意しなければなりません。
子どものネット使用
ここ数年、子どものスマホ所持率が上がり、小学生でも自分のスマホを持つ姿がみられるようになりました。自宅でもタブレットを使用するなど、ネット閲覧がしやすい環境にあります。では、子どもたちのインターネット利用率の推移と、インターネットで何をしているかみてみましょう。
子どものインターネット使用率
下図は小学生のインターネット利用率です。平成29年度で65・4%と半数以上の子どもが利用しているのがわかります。平成27年、28年は横ばいですが、平成26年から28年までは12・4%も増加しています。
子どもはネットで何をしている?
では子どもたちはネットでどんなことをしているのでしょうか。その内容と利用率をみていきましょう。下図は小学生のインターネット利用内容を表したものです。
上記のグラフでわかるように、ゲームが77・9%、動画視聴が63・6%と断トツで多くなっています。小学生の保護者の悩みは、LINEなどのコミュニケーションよりもゲームや動画視聴が圧倒的に多いといわれています。「関連動画として表示される成人向けのものを見ないか」、「時間を忘れて夜遅くまで見ている」などがあげられます。小学校以降、ゲームの利用率は下がっていきますが、動画サービスの利用率は右肩上がりで伸びていくことがわかっています。小学生の頃からネット動画の使い方を教えていく必要があるといえるでしょう。
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ネット依存とは?
子どもでも簡単にインターネットが利用できる環境になるにつれ、ネット依存に陥るケースが増えてきました。ネット依存とは、インターネットの使用を自分の意思でコントロールできない状態のことをいいます。インターネットをしていないと不安になり、イライラしたり落ち込んだりします。そして子どもたちの中にネット依存予備軍も多数いるといわれています。ではネット依存に陥る理由は何でしょうか。
オンラインゲームは終わりがない
ネット利用内容の1位だったゲームですが、ゲームの中でもオンラインゲームが人気です。オンラインゲームは、ネット上でチームを組み、複数のプレーヤーが協力して敵を倒したり、狩りをしたりします。オンラインゲームはやればやるほどレベルが上がるものが多く、アイテムの種類も多いなど終わりがありません。また、チーム編成を入れ替えたりして、遊び方は無限大です。
なぜはまってしまうのか
オンラインゲームは敵を倒したり仲間を助けたりして、達成感を得て、英雄気分を味わえることでしょう。この非現実の成功体験がネット依存を招きます。現実世界に悩みがある、しんどいなどの心のすきを、オンラインゲームが埋めてくれるからです。またYouTubeなどの動画再生サイトは、次々と関連動画が表示され、つい時間を忘れて見続けてしまいます。SNSでは、友達グループとの会話にいつでも参加したいがために、気が付けばSNSをずっとチェックしています。
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3人の子を持つ母親で元保育士。
早起きして高校生のお弁当づくりに励む日々を送っています。私の元気の源は推し活。推しってどうしてあんなに尊いのでしょうか。
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