子育ての中で「栄養」は特に気になる一つです。「栄養は足りているの?」「どんなものを与えたらいいの?」「どうやってミルクから離乳食へ移っていったらいいの?」など、さまざまな悩みが出てきます。今回は、完全栄養食品である「粉ミルク」と栄養補助である「フォローアップミルク」についてその違いをご紹介します。
まさに完全栄養食品!粉ミルクってすごい!
「ミルク」というと思い浮かべるのは、新生児から与えるミルクのことでしょう。粉末をお湯で溶かして簡単に与えることができますが、驚くほどたくさんの工夫がされているのです!大切な赤ちゃんに飲ませる「ミルク」がどれほどすごいのか見てみましょう。
粉ミルクの成分ってすごいんですよ!
粉ミルクは母乳の成分を研究し、牛乳を成分調整して作られます。エネルギー源というだけでなく、骨や筋肉を作るたんぱく質、体の機能を整えるビタミン類、体温を保ち脳の働きを正常化する、細胞の保護などの働きがある脂質、その他、鉄分や亜鉛など…すくすくと育つために必要な栄養素がぎっしりです。母乳とよく比較されますが遜色なく、まさに「完全栄養食品」なんです。
ミルクの作り方、飲ませ方のポイント
商品ごとに栄養分は若干違いますが、付属のスプーン1さじでミルク20mlが作れます。月齢に合わせ1回の分量や1日に飲む回数が変わります。70℃ほどのお湯で作り「人肌」にして飲ませます。大きくなれば飲む量も増えますが、赤ちゃんによって違いがありますから、多ければ良い、少ないから問題というわけではありません。日によって飲み方も違うでしょう。赤ちゃんの様子を見て、気になることは病院の先生や保健師さんに相談するのも良いでしょう。
アレルギーなど赤ちゃんの状態に合わせたミルク
「赤ちゃんにアレルギーがあったらどうしよう」「うちの子は小さく生まれたのだけど…」と、心配をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。配慮が必要な赤ちゃんにも状態に合わせたミルクがあります。例えば、アレルギー疾患用の粉ミルク、大豆たんぱく調整ミルク、低出生体重児用ミルク、特殊治療用ミルクなどがあり、赤ちゃんがしっかりと育つように工夫されています。これらを飲ませる場合は病院の先生に十分に相談して使うことになります。
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栄養補助に!フォローアップミルク!
食事ではとれない栄養を補うために飲ませるのが「フォローアップミルク」です。離乳食が3回になる月齢9カ月ごろから3歳ごろまでを目安に飲ませます。このフォローアップミルクについて詳しく見ていきたいと思います。
フォローアップミルクってどんなミルク?
フォローアップミルクは「栄養補助」であり、母乳や粉ミルクの代替えではありません。あくまで離乳食を中心に考え、足りないと思われる栄養を補うために飲ませましょう。厚生労働省は「1歳以降に牛乳を与えるのが望ましい」としていますから、1歳まではフォローアップミルクを飲ませ、1歳を過ぎたごろから牛乳に切り替えていくという方法も良いでしょう。
フォローアップミルクの栄養の特徴
栄養補助の役割を果たす成分はどの商品もクリアしていますが、それぞれ得意な部分があり少しずつ違いがあります。ドコサヘキサエン酸(DHA)成分に力を入れたもの、鉄分を特に重視したもの、カルシウムとビタミンのバランス配合に注目したもの、歯や骨の発育に配慮したもの等、さまざまです。離乳食の進み具合から、不足しがちな栄養素を考えながら選んでいくと良いでしょう。
フォローアップミルクは味も違うの?
実はフォローアップミルクは、味もそれぞれ少しずつ違い、さっぱりとした口当たりのものや甘みがあるもの等それぞれのメーカーのものに特徴があります。離乳食が始まると好きな味や苦手な味が出てきますから、栄養成分と共に赤ちゃんの好みの味を見ながら、スムーズに飲めるようにしていくのも工夫の一つかもしれませんね。
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高1と中1の女の子のママです。2歳の甥がかわい過ぎて「オババカ」してます。
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