大人も子どもも大好きなカレー。野菜たっぷり、胃腸に良いスパイス入り、ごはんやパンの炭水化物とよく合うおかずとして、栄養的にも優秀なメニューです。カレーは完全食ともいわれ、調理も簡単。できれば赤ちゃんにも食べさせたいのですが、いつ頃から食べることができるのでしょうか。理想的な年齢と、ファーストカレーにおすすめのカレーレシピをあわせてご紹介します。
赤ちゃんカレーはいつから?
子ども達はカレーが大好き!嫌いな野菜もカレーの味付けがあれば、ぱくぱく食べてしまいます。夏の食欲がない時期にも、カレーの香りは食欲をそそりますね。赤ちゃんにもおいしく野菜を食べてほしいですし、食の細い子が喜んでくれるなら、はやくカレーを食べさせてみたくなります。でも、食欲をそそるカレーの香りは香辛料によるもの。スパイスの刺激と辛みは、赤ちゃんの味覚や胃腸にはよくありません。
赤ちゃん用は1歳以降が目安
赤ちゃんにカレーを食べさせたいなら、市販の赤ちゃん用カレールウを使うことをおすすめします。大人用のカレールウは、香辛料だけではなく、塩分や脂肪分がたくさん含まれています。赤ちゃんの未発達な内臓には刺激が強く、塩分濃度の濃いものは、腎臓が処理しきれなくなってしまいます。赤ちゃんには基本的に薄味のものを食べさせるのはそのためです。市販の赤ちゃん用カレーは、卵や小麦粉などのアレルゲンを排除し、保存料や着色料など添加物不使用をうたっているものがほとんど。食塩や脂質を抑えて、自然なやさしい味に仕上げてあります。そのため、離乳食が完了した1歳頃を目安に与えることができます。調理に使えるルウだけでなく、レトルトになっていてそのまま食べられるパッケージもあります。
あげるときは少量ずつ
カレーをあげるときは、必ず少量ずつにします。子どもはカレーが大好き、というのは大人の先入観で、赤ちゃんにとっては未知の味です。ごはんやパンに少しだけつけて、口に運んでみてください。嫌がったら無理強いせず、次回にチャレンジします。調理するときは、カレー味をつける前に1食分だけ取り分けておきましょう。全部無駄になったとがっかりしないですみます。初めての味を試すときの鉄則ですが、なるべく平日の朝か昼間に。もしも具合が悪くなった場合の用心です。
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大人用のカレーはいつから?
赤ちゃん用のカレーは、1歳を目安に食べ始められますが、大人用のカレーはいつから食べられるのでしょう。大人用のカレーには、特に年齢の目安は明示されていません。ただ、市販のカレールウには、アレルゲンに指定されている食品が含まれていることもありますし、甘口といっても香辛料が使われています。大人とまったく同じカレーをあげるのは、赤ちゃんの時期には難しいかもしれません。
インドの赤ちゃんは6~7歳から
カレーといえば、インドが有名です。インドの食事は、毎食カレー。いわゆる日本のようなトロリとしたカレーとは違い、香辛料をふんだんに使った肉や野菜のおかずと、お米やチャパティ、ナンを食べています。では、インドの赤ちゃんは小さい頃からカレーを食べているかというと、ちょっと違います。インドの赤ちゃんも、小さいうちは日本の赤ちゃんと同じように、野菜やお芋をゆでてつぶしたり、ごはんをおかゆにしたりして食べているのです。スパイスを使ったインドカリーを食べるのは、6~7歳から。それもはじめはほんの少量からです。
カレー粉・こしょうは3歳以上
保育園では給食やおやつを園内で手作りしています。カレーは人気メニューで、子ども達も大好き。カレールウは、小麦粉とカレー粉、バターを使って作ります。カレー粉は、ウコンやターメリックといった香辛料を混ぜたものです。香辛料は、胃や腸を刺激しますので、赤ちゃんは下痢をしてしまうこともあります。そのため、カレーは3歳児クラス以上の給食メニューになっている保育園がほとんどです。カレー粉やこしょうなどの香辛料は、3歳までは控えるよう、栄養指導されているところもあります。大人と同じ市販のルウを使ったカレーは、甘口でも香辛料の量が多いので、3歳までは与えない方が安心です。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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