子どもの歯は大人の歯に比べると、虫歯が進行しやすく治りやすいという特徴を持っています。生後半年頃から生えはじめた乳歯は、大人の永久歯とは違う特徴を持っているためです。また、同じ永久歯でも生えたての永久歯はやはり、大人の歯より弱いので注意が必要です。赤ちゃんの歯、幼児の歯にはどのような特徴があるのでしょうか?年齢別にまとめてみました。
1歳・2歳の虫歯の特徴
生後5カ月から生えはじめる小さな乳歯、親としては毎日歯磨きをして、虫歯ゼロを目指したいですよね。しかし、きちんと歯磨きをしているつもりでも、虫歯になってしまう子どもたちもいます。1歳、2歳の歯のケアポイントと虫歯の特徴をまとめました。
乳歯が生えはじめ、2歳半頃には20本に
生後5カ月から8カ月頃に下の前歯2本が最初に生えてきます。それから上の前歯が生え、1歳すぎには上下の前歯が4本ずつと奥歯が2本ずつ生え、合計12本に。それからとがっている形の犬歯が生え、2歳半から3歳半の間には乳歯が20本すべて生えそろうことになります。乳歯は大人の永久歯とは違い、虫歯になりやすく進行も早いです。乳歯が生えはじめたら必ず歯磨きの習慣をつけましょう。
この頃虫歯になりやすい歯はどこ?
1歳になったばかりで、まだ母乳やミルクを飲んでいる乳児は上の前歯が虫歯になりやすいと言われています。なぜなら、おっぱいや哺乳瓶をくわえたまま寝入ってしまい、そのまま歯磨きをしないことが多いからです。そのため、この時期の虫歯は「母乳虫歯」や「哺乳瓶虫歯」と呼ばれます。2歳頃になると、おやつやジュースが原因となり、奥歯に虫歯ができやすくなります。
もし虫歯になったら、どう対処をする?
「母乳虫歯」や「哺乳瓶虫歯」はいつの間にか進行していて、気づくと前歯に穴が開いている場合もあります。しかし、まだ小さい子ども歯を削るような根本的な治療はできません。そこで、ごくごく初期の虫歯であればフッ素を塗って様子を見るか、明らかに虫歯になってしまっている場合は「サホライド」を塗って虫歯の進行を食い止める処置でとどめることが多い様です。
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3歳・4歳の虫歯の特徴
3歳以上になると、お菓子やジュースなどを食べる機会も増え、虫歯への警戒はますます怠れません。自分で歯磨きをする練習もさせつつ、パパやママも仕上げ磨きをしっかりとしてあげましょう。毎日のケアが大切なのです。
ほとんどの子どもの乳歯がすべて生えそろいます
3歳にもなると乳歯は20本生えそろい、奥歯で食べ物をかむことが上手にできる様になります。顎も発達してきて、固い食べ物などもしっかりとそしゃくできるようになってきている頃です。手先も器用になってきていますので、歯ブラシの正しい持ち方などを教え、自分で歯磨きがしっかりとできるようにしておきましょう。もちろん、まだ仕上げ磨きは行います。
お菓子やジュースが原因で虫歯になります
幼児になるとお菓子やジュースが虫歯の大きな原因です。奥歯でしっかりとかむようになるので、奥歯の虫歯が増えます。また、歯の間にも虫歯ができやすくなりますので、デンタルフロスなども利用してしっかりとケアをしましょう。デンタルフロスがひっかかるようでしたら、初期の虫歯になっているかもしれません。少しでも気になることがあったら、歯医者さんに相談しましょう。
初期の虫歯の対処法
やはりごく初期の虫歯であれば、フッ素を使用します。しかし、虫歯が進行している場合は大人と同様に削って詰め物をするという治療になります。さらにひどい場合は抜歯をすることも。乳歯の虫歯は初期の頃は白いので見つけにくいのですが、そのまま放っておくと黒くなり、ひどくなると欠けたり穴があいたりします。そうならない様に、歯医者さんで定期的に検査をしてもらうと安心ですよ。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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