授乳後におなかがいっぱいになったはずなのに、赤ちゃんがすぐ泣くと真っ先に浮かぶのは母乳不足。周囲からも母乳が足りてないのではないかと指摘されることも多く、ママはますます不安になってしまいます。けれどすべての欲求を泣くことで表す赤ちゃんですから、泣いている理由にはさまざまなものがあり、必ずしも母乳が足りていないわけではありません。
母乳が足りてない?~母乳不足の見極め方~
母乳はミルクと違ってでる量や質がそのときによって違います。授乳後赤ちゃんが泣いているとき、本当に赤ちゃんが求める量がでないこともあるかもしれませんが、それをもって即、母乳不足であるというのは早急すぎます。本当にミルクを足すことが必要な母乳不足の見分け方とは何でしょうか。
見極めのポイントは赤ちゃんの体重の増え方
生まれたばかりの赤ちゃんの満腹中枢は未熟なため、成長に必要な量をしっかりと飲んでいるにもかかわらず、母乳を欲しがる場合があります。増えるべき分の体重が増えていて、排せつ回数や便の状態にも問題がないのなら母乳不足とはいえません。成長と共に生後3カ月をすぎるころには空腹のときにおっぱいを欲しがり、満腹になると止めるようになっていきます。
不足感があっても不足しているとは限らない
母乳はミルクのように飲んだ量が一目でわかりません。母乳育児が軌道に乗ってくるころには、出産直後のような胸の張りも感じなくなっていきます。そんなときに赤ちゃんに泣かれると、母乳がでなくなってしまったのでは?と不安になりがちです。しかし胸が張らなくなるのは需要と供給のバランスが合ってきたからであって、母乳の量が減ったわけではありません。前述した通り、順調な体重の増加が見られれば大丈夫です。
母乳量の相談はまずおっぱいの専門家へ
赤ちゃんの成長に個人差はつきものです。体重の増加が標準よりもゆっくりで母乳n不足が心配な場合は、ひとりで悩まず専門家に相談しましょう。ただ専門家といっても相談する相手によっては、はじめからミルクを足すことをすすめられる場合もあるので、母乳で赤ちゃんを育てていきたいと望むなら、はじめは母乳外来や母乳相談室、助産院などのおっぱいの専門家に相談することをおすすめします。
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赤ちゃんが授乳後すぐに泣く原因とは
授乳量に問題がないとすれば、別の何かが授乳後にすぐ泣く原因となっていることが考えられます。たとえばオムツがぬれて気持ちが悪いなど、外的要因で泣いているのであればわかりやすく対処もしやすいでしょう。中には眠たいのに眠れないなど一見しただけではわからない理由で泣いている場合もあります。
ママにくっついてただおっぱいをくわえていたい
授乳をはじめてから十分な時間がたったのでおっぱいを離そうとすると急に泣きだしておっぱいを求め、くわえると泣きやむ。そんなときは、ひょっとするとママのぬくもりを感じながらおっぱいをくわえていたい「気分」なのかもしれません。授乳は赤ちゃんがママを独占し、一番身近に感じられるとき。時間の許す限り抱っこしてあげましょう。
おなかのどこかに違和感や不快感がある
赤ちゃんは体の不快感も泣くことでしか伝えられません。授乳後は母乳と共に飲みこんだ空気をうまくげっぷでだせず胃に膨満感があったり、母乳を飲んだことで腸が動きだしおならやうんちがしたくなったり、うまくでなくて腹痛を感じたりすることもあるかもしれません。また授乳中に実際におしっこやうんちがでてしまい、気持ちが悪くなってしまっている場合もあります。
眠りたいのに眠る方法がわからない
赤ちゃんの中には、眠りにつくことが苦手な子もいます。「授乳でおなかがいっぱいになって眠たくなったのに眠れない。」そんなとき、赤ちゃんはイライラした状態になり泣きわめいてしまいます。眠れない赤ちゃんは刺激に敏感なことも多いので、寝かしつけようとあれこれするのは逆効果。「あなたも眠れなくて大変なのね」と静かに見守ってあげましょう。
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7歳の男の子と4歳の女の子の母です。試行錯誤の子育てですが、子ども達に成長させてもらっています。
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