支配せず解決に導く技法がやる気につながる
アドラー心理学がどういうものか見てきましたが、「子どもをやる気にさせる」ということが少しわかった気がしませんか?子どもとの関わりの中で、ヒントになるようなことばがありました。最後になぜ、アドラー心理学が「子どもをやる気にさせる」といわれるのか、ご紹介していきます。
「問いかけ」でやる気につなげる
アドラー心理学では、上下の関係ではなく、対等の関係を作ることが目的です。このことは、子どもに「言い聞かせる」のではなく、「問いかけ」を重視することにつながっています。子どもに失敗しないような「ことばがけ」をしがちですが、失敗も成功も経験が重要だと考え、「どうしたらいい?」と「問いかける」ことで、やる気につなげます。
「勇気づけ」で生きる力を身に付ける
子どもとの関わりについても、課題の原因を探るのではなく、解決の目標を決めることを勧めています。そうすれば、自然と解決方法が決まっていくからです。そのために、子どもの「強み」を見つけ伸ばすことが重要で、それは、課題の解決力、つまり、自分で生きていく力を育てると説いています。こうした考え方は、アドラー心理学の「勇気づけ」に基づくものです。
親子関係を学ぶ「パセージ」というプログラム
アドラー心理学を活用した「パセージ」という親子関係を学ぶプログラムがあります。周囲と協調しながら、自立した人になるにはどのような工夫をすれば良いのか学びます。自助グループ活動を大事にするアドラー心理学ですから、参加者同士で思いや出来事を共有し、自己観察を行う内容です。各地で開催されていますので、機会があれば、参加してみてはいかがでしょうか?
おわりに
いかがでしたか?子どもをやる気にさせるヒントがいくつかありましたね。毎日、子育てに追われていると、あれこれと焦ってしまいがちですが、アドラー心理学をちょっと取り入れてみると、子どもとのやり取りや関係も変わってくるかもしれません。ぜひ、ご参考にしてみてください。
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高1と中1の女の子のママです。2歳の甥がかわい過ぎて「オババカ」してます。
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