事故防止の基本は「予測と確認」!
全ての事故を防ぐうえで重要なことは「早めに危険を予測する」ことと、そのうえで「慎重に安全かどうかを確認すること」です。基本的な事柄ですが、大人でもつい怠ってしまいがちですよね。小学生ともなると他のことに関心が行くことが多く、どうしてもこの部分が不十分になりやすいです。あらためて予測と確認の大切さについて、大人が一緒に確認することで子どもたちが自主的に気を付けられるよう促しましょう。
起こり得る可能性をきちんと「予測」する
自転車に乗っているときには、さまざまな危険が常に潜んでいるということを頭に置いて、特に危険と考えられる場所や出来事を事前に想定しておくことが大切です。具体的に「この場所では突然車や人が飛び出してくるかもしれないから、自転車をとめて確認しようね」などというように、指導するとわかりやすいです。また、自分の荷物や洋服も、自転車の外に出ていると車輪に絡まってと転ぶんだよということをしっかり理解できていると、あらかじめ絡まりそうなものを排除する工夫ができるようになるでしょう。自転車そのものの整備についても、定期的にしっかりと行っておくことが必要です。
慣れているからこそ「確認」する
慣れている場所・道だからこそ、いつもよりも慎重に安全確認することが重要です。なぜなら事故は、「いつもなにもないから、今日も大丈夫だろう」といった油断のもとに起こりやすいものだからです。前回はたまたま大丈夫でも、今日は車が飛び出してくるかもしれない・・・というように、常に危険を想定して安全を確認するという作業をすることで、事故の予防ができます。
「交通ルール」を守ることを徹底する
小学生の自転車事故のうち、約半数は「違反あり」の状況下で起こっていることが、警視庁の統計で明らかになっています。一時停止や安全の確認の怠り、スピードの出しすぎなどのルール違反は事故を誘発するということをよく理解し、自転車に乗る際の交通ルールを再確認する必要があります。逆に、残りの約半数は交通ルール違反なしの状況で起こっている事故ということになります。つまり、自分が悪くなくても事故にあってしまうことがあるということです。そのことを子ども自身がよく自覚し、先に述べた危険予測や安全確認をしっかり行うことが大切になります。自分を守れるのは自分だけなのだということを、よく理解することで、危険に対する対策がとれるようになります。
おわりに
自転車はとても便利で身近な乗り物です。大人から子どもまで、免許もなく乗ることができます。それゆえにささいな不注意から、大きな事故が発生しやすいともいえますね。注意力や集中力がまだまだ未発達な小学生の場合、折に触れて事故の怖さや、起こる原因、そして交通ルールなどを大人が一緒に確認して、事故を未然に防ぐよう働きかけるのが大切です。そして子どものお手本となるような自転車の乗り方を、大人が示してあげることもとても重要なことですね。
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