命が関わる重大な事故にも!小学生が自転車に乗るときに注意してほしい三つのこと

自転車に乗る子供
小学生ともなると自転車に乗る機会も増えます。友達と連れ立ってより遠くに行けるようになったことに、大人になったような誇らしい気持ちを感じる子どもも多いことでしょう。しかし小学生の自転車事故の報告が頻繁にあるのも現状であり、乗車に際しては慎重な指導が必要といえます。今回は、自転車事故の現状や、事故防止対策などと併せて、自転車に乗るときに特に気を付けてほしいポイントを三つ、ご紹介します。

小学生の自転車事故、起こりやすい状況は?

自転車の事故
一体どのような状況での事故が多く発生しているのでしょうか。誰しも皆、自転車に乗るときは緊張して集中しているものかと思いきや、それがそうでもない!?といった現状が、事故時の状況からわかります。代表的なものをいくつかみてみましょう。

自転車に「慣れている」ことが油断を生む!

自転車初心者よりも、自転車にある程度慣れている方が事故が起こりやすいという報告があります。初めてのこと、慣れないことに最初は緊張して背筋を正していても、人は慣れていく生き物です。慣れが生じたときに顔を出すのが「油断」。最初はあんなに怖かった自転車の運転も、慣れて余裕でこなせるようになってきた、ちょっとくらいよそ見したり、友達とおしゃべりしたりしても大丈夫・・・このような状況で注意が他にそれたときに事故は起こりやすくなっています。

「丁字路」「出合い頭」は特に注意が必要

子どもの自転車事故の約7割が、出合い頭に起きていることが警視庁の調査でわかっています。信号機がない交差点や、横断歩道のない見通しの悪い交差点、そして道路が交差しており横から車が侵入してくる可能性がある交差点などで出合い頭の衝突事故が大変多いのです。中でも特に見通しの悪いのは丁字路。周囲に建物等のない空き地のような場所ならまだしも、民家や背の高い建造物がある丁字路は、自転車側も車側も相手の発見が遅れがちになります。

事故は車とだけ起こるとは限らない!

事故はなにも車相手にだけ起こるものでもありません。相手のいない単独事故も意外に多いのです。例えば、傘やバッグ、それから衣類のひもなどが車輪に絡み転倒する事故なども報告されています。そのほかにも、自転車の整備不良による事故報告もあります。突如ワイヤが切れてブレーキがきかなくなった、パンクして運転操作ができなくなったなどの理由で転倒しけがをするケースなどです。また、出合い頭に歩行者と接触してしまうケースも多いです。この場合は、自転車に乗っているのが小学生でも、歩行者側に大きなけがをさせてしまうことも少なくありません。

小学4年生の自転車事故が一番多い!

小学生の交通事故数の内訳をみてみると小学4年生の自転車事故数が一番多くなっています。これは学童を卒所した4年生が自分で行動することが多くなったからだと考えられます。平日に友達と遊びにいった帰り道や習い事、塾などの帰り道は特に注意しましょう。そして自転車に乗る際はヘルメットをかぶるようにしましょう。

小学生の事故発生状況

  • 事故が多い曜日:水曜日
  • 事故が多い時間帯:16~18時
  • 自転車事故が多い学年:4年生
  • 自転車事故原因:安全不確認や一時不停止などの交差点での出合い頭

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子どもと一緒に再確認しよう!ポイント三つ

自転車の乗り方
自転車事故を回避するためには、特に何について気を付ければ良いのでしょうか。不可避の事態を除き、ちょっとした心がけで防ぐことができる事故が多くあります。いま一度子どもと一緒に、事故を予防するために特に気を付けるべきポイントについて確認してみましょう。

1.走行中は友達とおしゃべりしない

先に述べたように、自転車運転中に他のことに気がそれるというのは大変危険です。その代表的なものは「おしゃべり」。楽しい話題ならなおさらのこと、会話に夢中になり意識は運転や周囲の状況確認からそれていきます。また、友達と会話をするためについ横並びの走行となったり、後ろを振り返って話しかけたりするなどの行動をとりやすくなることからも、事故は誘発されます。おしゃべりはせずに、集中して運転することが望ましいといえるでしょう。

2.行動範囲内にある危ない場所を確認する

子どもたちが自転車で出掛ける範囲の中にある、見通しが悪く危険な交差点や丁字路などを一緒に確認し、そこを通るときには特に注意するように促すのも良いでしょう。どんな危険が想定されるかを具体的に考えておくと、注意がしやすくなります。また、車はスピードが出ているので、突然自転車が飛び出してきても簡単にはよけられないことや、車の側からは自転車の存在は非常に見えにくいことなどを説明し、自分たちでしっかりと気を付ける必要があることを理解するのも良いですね。

3.自分の洋服や荷物・歩行者にも気を配る

洋服や荷物が車輪に絡まることで起きる単独事故防止のため、自転車に乗る際には衣服や荷物の積み方にも注意が必要です。例えば、長いひもが付いているタイプの洋服は着用しないようにする、バッグなどの持ち手が長いタイプやひもタイプのものをかごに入れるときは、それらが垂れ下がらないようにしっかりまとめるなど、自ら気を付けるようにします。薄くひらひらと風になびくタイプのロングスカートなども車輪に絡まる可能性があるので、着用しない方が無難でしょう。また、歩行者は突然横道から飛び出してくる可能性があることや、あまり自転車に注意を払っていないことが多いということを認識し、自転車側が十分注意するようにすると、歩行者との事故防止につながります。

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