「置き勉」禁止が見直されている
各メディアで、子どものランドセルの重さが話題になり、「置き勉」禁止についての議論がTwitterでかわされたことで、「置き勉」禁止令が見直されています。子どもたちの健康被害や登下校中の事故を心配した保護者が、声を上げるようになったのです。当事者である中高生が声を上げたケースもあるそうです。
保護者も教員も理由に懐疑的
そもそも、先にあげた学校側の理由には、保護者として全面的に賛同する人は少ないようです。勉強する姿勢や環境は大切ですが、子どもの身体の安全には代えられません。登下校中に重い荷物を持っていることは、大きなリスクになります。交通事故を避ける、不審者から素早く逃げるには、身軽な方がよいのです。教員の中にも、ルールに懐疑的な人はいます。子どもにとって何が大切か、大人が真剣に考える必要があります。
当事者間の取り組みによる教育効果
広島のある中学校では、生徒たちが通学時の荷物の重さを訴える動画を製作し、NHKの放送コンテストに応募しました。この動画がきっかけとなり、学校と生徒による問題解決への取り組みが行われることになったのです。学校側は、持ち帰り必須の教材を指定し、ほかは生徒の自主性に任せるという選択をしました。生徒は、置き勉されたロッカーを風紀委員がチェックし、自主管理を行っています。このような取り組みは、生徒の家庭学習のモチベーションアップや、自主性を伸ばすという教育的な効果が得られています。
おわりに
ゆとり教育が廃止され、学習内容も増えたことから、教科書の重量も増しています。ランドセルの重さは、子どもの健康を害する危険があり、原因である「置き勉」禁止について早い改善が望まれます。各家庭で個別に対応しているケースもありますが、できればPTAで話題にして、保護者と学校が一緒に考えられるといいですね。
ピックアップ
子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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