子どもが小学生になったら教えておきたい「敬語」。身に付く教え方は?

敬語の教え方
小学生になっても学校や習い事の先生に向かって、友達感覚の「タメ口」では困ってしまいます。目上の人に対する礼儀として、日本語ならではの美しい「敬語」を身に付けさせたいと考えて親御さんは多いことでしょう。最近では正しい敬語を使えてない大人もたくさんいます。自分自身も子どもに教える前に見直していきたいものです。今回は敬語を身に付きやすい教え方を調べてきましたので、子どもと一緒に学習してみてください。

日常的に意識して使ってみる

家庭の敬語
敬語が身に付いていないことには理由があります。それは日常的に敬語を使ってこなかったから、という単純なものです。普段の会話では家庭内でも敬語を使うことはほぼありません。夫婦間でも敬語を使って会話をするなんてことはまずないと思います。
子どもにとってはパパママの会話から、話し方を学ぶことが多いので、日常で使われている言葉が友達言葉ならそれが当たり前となってしまいます。敬語を自然に身に付けたいのであれば、子どもが小さなうちから「敬語を使って会話する」、それを夫婦間で実行すれば丁寧な言葉で話をする子どもになるでしょう。

家庭内の会話で

日常会話を敬語でのみにすることに抵抗感があるのならば、「この時間は敬語でしか話してはいけない」を実施してみてはいかがでしょう?
例えば、夕飯の食卓を囲むときにこの敬語タイムを設けたとします。ママはパパに「たくさん召しが上がりますか?」と聞いてみるなど。普段だったら、子どもは「おかわり!」というところを「おかわりしてもよろしいでしょうか?」のような丁寧な言葉で会話させるようにするのです。

遊び感覚を取り入れることで、子どもが敬遠せず楽しく学べると思います。使い方が間違っているのではないかと思ったら、すぐに辞書をひいたり、インターネットで調べたりして、正しい敬語を覚えていきましょう。そのときはノートに書きとどめておくとよいですね。

日記を2パターンつけさせてみる

敬語を身に付けさせるためにやってみるとよいこととして「日記」を書くことをおすすめします。1日の出来事を日記として記すのですが、この際に普通バージョンと、その普通バージョンをできるだけ敬語を意識した文章にするのです。例えば…

「今日は学校に行った。先生がぼくの席のところへ来てこう言った。プリントを配るのを手伝ってくれる?ぼくはいいよとこたえた。先生のお手伝いができてよかった。」

この文章は低学年の子どもそのものだと感じます。この文章を敬語の文章にしてみましょう。

「今日は学校に行きました。先生がぼくのところへいらっしゃり、こうおっしゃいました。プリントを配るのを手伝ってくれる?ぼくはかしこまりました、とこたえました。先生のお手伝いができてよかったです」

となります。だいぶ大人びた感じに感じますね。
書き終わったらパパかママに提出します。そして添削をし、間違っているところは赤字で修正してあげましょう。読んだ感想も教えると継続できるかもしれません。この2パターンの日記を続けていけば、かなりの敬語使い手になれることでしょう!

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3種類の「敬語」の使い分け法

敬語の種類
「敬語」には、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。パパママも小学校の国語の時間に学習したはずです。ですが、正しく自信を持って使い分けをできるか?と尋ねられたら、母国語でありながらも非常に難しいとしか言い様がありません。大人ですら難しいと感じる敬語の使い分け、3種類を個別にみていきましょう。

1.尊敬語

目上の人を敬い相手を立てたいときに使う表現方法。

  • 先生が言った。⇒先生がおっしゃった。
  • おじいさんからもらった。⇒おじいさんからいただいた。

2.謙譲語

自分をへり下すことで相手を立てたいときに使う表現方法。

  • 私は知りません。⇒私は存じ上げません。
  • 3時になったら行くね。⇒3時になったら参ります。

3.丁寧語

文の最後に「~です」「~ます」をつけることで言葉全体が丁寧になる。日常会話でもよく使う表現方法。

  • 今日はよい天気だ。⇒今日は天気がよいです
  • 先生が来る。⇒先生が来ます。

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