スマホ脳が学力低下を招く!?スマホと成績の関係

スマホ脳
手軽で便利な「スマホ」もはや持っていることが当たり前の世の中ですね。スマホがあれば簡単にさまざまな情報を仕入れたり、容易に持ち運びできて暇つぶしができたりするので、生活のどのシーンでも手放せない方も大勢いるのではないでしょうか。
そして今時の子どもたちはテレビよりもスマホで動画、特に「YouTube」のお世話になっていることが多いようですね。今回は親としてはショッキングなニュース「スマホ脳が学力低下を招く」を特集しました。この記事を読んで少しでも家庭内でスマホの使用について会話していただけたらと思います。

スマホ脳って何?

一日中スマホ
スマホやタブレットを親から借りて、どこへ行っても誰といても目線が動画にくぎ付け。これでは人と人とのコミュニケーション能力が育つとは到底思えません。子どもがおとなしくしているから親も楽で、つい与えてしまうんだと思います。
さて具体的に「スマホ脳」とは何であるかをわかりやすく説明していきたいと思います。

1.触っていないと脳がお休みモードに入ってしまう?

過剰にスマホをいじっていると、いつも脳が興奮状態に陥ります。それが習慣化されているうちに、スマホを操作しないときの脳はお休みモードになっていくそうです。スマホを見ていないときは、ぼんやりとしたり眠くなって寝てしまったり、脳が勝手に指令を出すようになってしまいます。これはかなり危険信号です!

2.身に付けていないと不安で仕方ない?

小中学生にありがちなのは、ラインなどのSNSによる仲間はずれになることが怖いという気持ちです。肌身離さず、視線くぎ付けになるので、現実の生活で一緒にいる人よりも画面を通しての友達に依存してしまいがちになります。
どこでも持っていないと不安感を持つと、校則で禁止されている学校にまで持って行ってしまうことも。またよく聞くのは「校外学習時にスマホを持って行き、結果先生に取り上げられた」という話です。TPOもわきまえられなくなるのですね。依存しだすと、もう持っていないことだけでも不安感が大きくなります。

3.スマホが身体の一部になったように感じてしまう?

依存がかなり進むと、今度はスマホが身体の一部のように感じられてきます。
例えばいつもバイブ設定にしていて、ポケットに入れて携帯しているとします。すると、数分置きに「あれ?もしかして今ブルブルしたかも?!」とポケットから出し入れを頻繁にするようになります。これは「幻想振動症候群」と呼ばれるものです。「ブルブルしたような気がする」んです。ここまでいくとかなり深刻な依存かもしれませんね。ずっと携帯していると世界観まで狭くなりそうです。

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スマホ脳は学力低下とどんな関係がある?

成績ダウン

  • スマホ依存がもたらす症状…睡眠不足、頭痛、耳鳴り、肩こり、視力の低下、眼精疲労、全身の倦怠(けんたい)感

身体的にざっとあげられる悪影響にこれだけのことが出てきます。まるで仕事が激務のビジネスマンのようですね。身体的に苦痛が出てくると、集中力もなくなってきます。するとどうでしょう?日常生活では、いつもだるさを訴えて、ダラダラと過ごすようになります。生活にメリハリが出にくくなるのです。教科書を開くことすらしなくなり、授業中は居眠り…そういう子どももたくさんいます。これでは学力が上がるのは難しい状況ではないでしょうか。

ショッキングな調査結果-1

以下でご紹介するのは、東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太氏が2013年に行った調査です。

調査対象者:宮城仙台市の公立中学校に通う2万2390人
内容:数学の試験の結果、家庭学習時間、平日のスマホ・携帯電話の使用時間について

調査結果によると、平日のスマホ・携帯の使用時間が長ければ長いほど試験の結果が悪い、という事実が判明しました。
家庭学習の時間が2時間取れていたとしても、スマホ・携帯の使用時間が3時間を越えると成績が思わしくないという結果です。

ショッキングな調査結果-2

睡眠時間の短い子どもは学力が低下傾向にあるという結果は、文部科学省が毎年行っている全国学力調査結果から判明しています。しかしながら、子どもの学力低下と睡眠の影響は関係はないということがわかったのです。これは睡眠をたっぷり取っていようが、寝不足であろうがスマホやタブレットを使っている時間が多いほど成績が下がる傾向にあるということが立証されてしまったのです。

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スマホ脳の悪影響を取り除く方法とは?

ルールを作る
上述からスマホなどを使っている時間が成績低下に影響することが見えてきました。利用頻度が高いと、急にきっぱりとやめるのは無理があるかもしれません。そこで悪影響を少しでも取り除くための対策法を三つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

1.使用時間を決める

ダラダラと使用することのないように、「夕食後1時間だけ」などとルールを設けることが必要かもしれません。

2.他のことをする場合には手が届くところに置かない

家庭学習をするときはもちろんのこと、食事・入浴・テレビなど、本来はスマホをいじらなくても良いときは手元に置かないようにすることが良いですね。またお子さんには「就寝する際は自分の部屋に持って行かない」とするべきかと思います。手元にあるからキリなくやってしまうので、夜中までSNSをやってしまい寝不足で学校へ行くという悪循環もあります。日常生活に支障をきたすようであれば「取り上げ」も検討です。

3.家庭内でルールを決める

上記にも書きましたが、手元にあると「つい」いじってしまいがちです。使用しても良い時間、場所、細かな点を家族でルールを見直しましょう。
また、塾の自習室、図書館などスマホを使ってはいけない場所で勉強をするとスマホを気にすることなく勉強に集中できる子どももいます。

おわりに

昨今スマホの使いすぎによるお子さんの身体への悪影響について、教育・医療分野からも頻繁に警鐘が鳴らされています。前頭葉の発達に悪影響を及ぼすかもしれないという懸念も出ています。
今回この記事を書くにあたり「スマホ依存について」調べた筆者ですが、自分たち親が思っている以上に事態は深刻なものになっていることがわかりました。何はなくとも子どもの心身の健康が第一です。家庭内ででき得ることはすべてやりましょう!

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。

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