赤ちゃんの成長は家族にとって本当にうれしいもの。しかし、日々の育児で右往左往しているうちにいつの間にか子どもが大きくなっていて「あの時こうしていたらよかった」と後悔するという人は多くいます。そこで、実際に子育てを経験した先輩たちに、やっておけばよかったという後悔や、現在子育て中の人に対するアドバイスをご紹介していきましょう。
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子育ての後悔はどうして起きる?
子育て経験者に聞くと、自分のしてきた子育てに自信を持てるという人は、そう多くありません。「子どもが欲しい」と思って望んで親になったはずなのに、実際に育児をしてみると、思ってもみなかったさまざまな問題に直面してしまう人が大半です。子育てに対する後悔はどうして起きてしまうのかについて、その原因を探ってみましょう。
子育てに自信が持てないから
初めての子どもを抱えた親にとって、3人、4人と多くの子どもを育てている親は「子育ての玄人」として尊敬できる存在ですよね。しかし実は、何人もの子どもを育てている親の方が子育ての悩みが深いというケースは多くあります。子どもは一人一人にパーソナリティーがあり、全く同じ個性を持った子どもは存在しません。例えば、第一子、第二子と子育てを経験して積み上げてきた経験値も、第三子には全く通用せず、打ち砕かれたように自信喪失してしまうことが大きな悩みにつながってしまうのです。何度子育てをしてもいつも新しい問題にぶつかることで、いつまでも子育てに自信を持つことができないからこそ、後悔が生まれやすくなります。
初めての子育てで親が未熟だから
子どもに自我が芽生えて動くことができるようになると、危ない目に遭わないように「だめだよ!」などと強く叱ってしまうことが多くなります。時には、子どもが驚くような大きな声だったり、子育てなど日々のストレスから感情的になってしまったりして、後から悔やむこともあるでしょう。
また、最近では、パソコンやスマホなどで子育てに関する膨大な情報が簡単に手に入ることで、かえって子育ての悩みが深くなりがち。親としての経験値が浅いままたくさんの情報に躍らされることが大きなストレスとなってしまうため、うまく息抜きをする方法を見つけることが大切です。
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1歳児の子育てに役立つ先輩からのアドバイス
自我が芽生えてくる1歳児を抱えている時は、この先どう育てていけばいいのか、また、今自分がしている育児法が本当に正しいのかなど、その方向性に悩む時期です。しかし、子育ての悩みを抱えているのは、自分だけではありません。そこで、実際に子育てを経験した先輩たちの実体験やアドバイスをご紹介しましょう。
「それほど叱る必要はない」
畳んだ洗濯物にわざわざ突進するわが子に思わず大声で怒鳴ってしまいました。
今思えばそれほどたいしたことではなかったのに、驚かせ、しかも泣かせてしまったことをかわいそうだったと反省しています。
2人目の妊娠中、自身の具合の悪さから感情的になってしまったことが多くありました。
一番かわいいはずの時期なのに、どうしてもっと余裕を持って接することができなかったのかなと、子どもが幼稚園児になった今になって後悔しています。
例えば、牛乳の入ったコップをひっくり返すとか、ティッシュを箱からすべて出してばらまくなど、赤ちゃんのいたずらを目撃した時に「こらー!」と大声が出る人は多いでしょう。
1歳では未来のことまで想像する力がないため、目の前に興味のあることを見つけたら本能のままに行動します。ですから、逆に、興味のあることに自分から触れてみたということは脳が発達している証拠であり、喜ばしいこと。1歳の赤ちゃんのすることは、周りを困らせようとわざとしているものではなく、本来ならば叱る必要はありません。
ただ、親が嫌な思いをしているということだけは表情や言葉でやんわりと伝えるようにしましょう。毎日、牛乳やティッシュを散らかされては大変なので、代わりになるようなおもちゃなどを用意して、存分に遊ばせてあげるといいですよ。
「習い事はほどほどに」
ベビースイミングやリトミック、英語など、1~2歳から何でもやらせました。本人の役に立っているのかどうかよくわからないまま、月謝がかさんで中途半端でやめることに。もう少し大きくなって物心がついてからでもよかったかもしれません。
早期教育が注目され、さまざまな習い事にチャレンジさせる親が多くなっています。しかし、1歳くらいではまだ「学びたい」という意思が明確ではないので、身についているかどうか疑問に思ってしまうことも。早いうちからさまざまな体験をさせることは、発達や成長にとって決して無意味なことではありませんが、後からはじめても遅くありません。ベビーの習い事は、月謝が1万円前後と高額なケースが多いので、家計に大きな負担をかけてまでするべき習い事なのかどうかということもよく考えましょう。
「もっと褒めて、触れて、遊んで」
第一子だったので、いい子に育ってほしいと注意ばかり。そのたびに子どもは泣くし、私も泣きたい・・・。でも、もっと褒めてあげればお互いに楽しかったのかなと思います。
家事、育児と手いっぱいで、少しでも時間のある時はストレス発散にネットやスマホばかり。ぐずるとスマホ動画を見せていたし、あまり子どもと遊んだり触れ合ったりしなかったかもしれません。小学生になってあまり親に寄り付かなくなり、今になってなんだかさみしいです。
子どもたちはみんなお父さんとお母さんが大好きです。だからこそ、褒められたり、遊んでもらったりするとすごくうれしいもの。抱っこしたり手を取ったりスキンシップをすると、親も子も愛情ホルモンが分泌されていとおしさが増します。赤ちゃんにとっては安心感にもつながり、心が満たされることで情緒が安定します。小学生や中学生になると、友達との時間が大切になり自然と親から離れていくので、後悔しないためにも今のうちにしっかりと愛情表現をしておきましょう。
おわりに
子育てにやり直しはききません。だからこそ、その一つ一つのシーンを大切にして、成長過程をしっかりと見守っていくことで満足のいく親子関係を築くことができるでしょう。その時に自分がベストだと思うことを積み重ねていけば、きっとすてきな人生になりますよ。
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30台後半、中学生と小学生の子育て中です。
平日はライター業、週末はウェディングMCとして、実質週7フル稼働中。
「言葉よりも姿勢を見せる」をモットーに、母親の一生懸命さから何かを学んでくれればなぁと期待していますが、なかなかうまくいかないものですね。そんな時は、コストコ、イケアでのショッピングと、たまのエステでストレス発散! しています。笑
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