赤ちゃんが自分の手を見つめていることをハンドリガードといいます。ハンドリガードはどんな時期になぜ起こるのでしょうか?ここではハンドリガードが起こる時期や発達との関係についてご紹介します。発達の目安を知りたい方や、赤ちゃんが全くハンドリガードをしないことを気にしている方はぜひこの記事を参考にしてください。
ハンドリガードとはどんな現象?
首がすわるくらいの時期の赤ちゃんが自分の手をじっと見つめている状態をハンドリガードと呼びます。手だけでなく足を眺めていることもありますが、これは赤ちゃんの神経が正常に発達していることの目安です。
ハンドリガードはいつからいつまで起こる?
リガード(regard)は英語で「ある感情をもって何かを注視する」という意味です。ハンドリガードは赤ちゃんが顔の前に自分の手を持ってきてじっと見つめている状態をいいます。片手をじっと見つめている様子のほかに、おすしをにぎるような様子や、手を口に持っていってなめている様子が見られるかもしれません。これらは生後2、3カ月に多くみられ、4カ月以降からだんだん減っていきやらなくなってしまいます。
どちらの手を見つめる傾向があるのか?
赤ちゃんのハンドリガードは、寝ているときの向き癖やたまたま先に右手があることに気づいたという理由で片手から始まることが多いです。そのため脳の発達度合いや利き手などの理由で特定の手を見ているということではないようです。たまたま右手を見ていても、そのうち左手があることにも気がつき左手を見つめる場合も増えてくるでしょう。片方ばかり見つめていることを心配したり、やりすぎなのでは?と無理にやめさせたりする必要はありません。
足を見つめるフットリガードもある
ハンドリガードと同じように足をじっと見ていることがあります。これはフットリガードと呼ばれハンドリガードと同じ時期に見られます。手でつま先をつかんでしゃぶっている様子はなんともかわいらしいですが、足は手よりも遠くにあるためフットリガードをしない赤ちゃんは珍しくありません。
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赤ちゃんのハンドリガードは発達の証拠
ハンドリガードは、自分が考えた通りに自分の体を動かせるという随意(ずいい)運動の一つです。赤ちゃんは目から首、手という風に、頭に近いところから発達していきます。産まれたばかりの頃は見たい方向を目で追うだけで精いっぱいだったのに、徐々に神経や感覚が発達していくことで見たい方向に頭を向けられるようになり、最後には歩けるようになるのです。
産まれた直後は視力が弱く反射の動きが多い
ハンドリガードができるようになる前の生後間もない赤ちゃんも、ものを見て体を動かしています。しかし産まれて直後はぼんやりとものが見える状態であり、体も自由に動かせるわけではありません。例えば母乳を飲む場合も、口や舌の動かし方を1つ1つ考えているわけではなく反射的に行動しているのです。
随意運動の初期段階がハンドリガード
生後2、3カ月たつと自分の意思で手が動かせることに気づき、自分の意思で動かした手を見つめられるようになります。ハンドリガードをするには、目でしっかりものを見る視力と、自分の体に手がついていることがわかる認知能力、手を顔の前に持っていくための運動能力が必要です。そのため赤ちゃんの神経が順調に発達しているかどうかの目安になっています。
次のステップで体が動かせるようになる
ハンドリガードをしているうちに多くの情報を感じ脳で受け取れるようになってきます。徐々に寝返りやおすわり、つかまり立ちなど体の中心から先の方向へと体が動かせるようになるのです。そして最後には自分なりに足が動かせるようになり、歩けるようになります。ハンドリガードが4カ月頃から収まってくるのは、発達により動かせる部位が増えることが影響しているでしょう。
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30代後半のママライターで夫、5歳娘、3歳娘、2歳息子の5人家族です。セットメーカーで技術者として10年ほど勤務していましたが、出産と夫の転勤が重なり退職。実家から遠く離れた土地で生活しています。子育てのポリシーは毎日が面白ネタです。大変なこともありますが、日々ボケと突っ込みで乗り切っています。また、できるだけ家族が揃う時間が作ってコミュニケーションを大切にしています。よろしくお願いします!
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