現代っ子は習い事・塾・スポーツの部活動など忙しい日々を送っていますね。大人より疲労回復が早いとはいえ、どうしても疲れがたまってくることもあります。そんなときに、子どもについ大人用の栄養ドリンクを飲ませてしまっていませんか?大人用の栄養ドリンクは発育の途上にある子どもの体には負担が大きいのでNG!大人用栄養ドリンクがNGな理由や代わりになる飲み物などをご紹介します。
子どもに大人用栄養ドリンクがNGな理由
子どもが成長し、体格がしっかりしてくると「大人用の栄養ドリンクを飲んでも大丈夫なのでは…?」と思うかもしれません。しかし大人用栄養ドリンクには15歳以下は飲ませないでください、などと年齢制限が明記されています。子どもに大人用栄養ドリンクを飲ませてはいけない理由を見ていきましょう。
カフェインが含まれているものが多い
カフェインには覚醒作用があり少量なら集中力を高めるなどよい効果もあります。しかし、大人用栄養ドリンクには子どもの未熟な内臓では処理しきれないくらいの大量のカフェインが含まれているのです。カフェインには依存性があり、切れたときに大きな不安を感じやすく情緒不安定になることもあり、また鉄分の吸収を妨げるので貧血を起こしやすくなります。興奮作用によって眠りの質が低下したり、血圧が上がったりすることもありますので子どもの摂取は極力控えましょう。
アルコールが含まれているものもある
大人用栄養ドリンクにはアルコールが含まれているものも数多くあります。血の巡りをよくしリラックスできることで一時的に元気になるように感じますが、成長期の子どもには厳禁です。アルコールを分解する酵素が十分に備わっていないため内臓に負担がかかり、中毒症状を起こすこともあります。また、アルコールは依存性が高いだけでなく、脳が萎縮します。勉強に集中できない、成績が伸びないなどの弊害や、さらには成長ホルモンにも作用しますので、背が伸びないなどと深刻な事態を引き起こす可能性もあるのです。
糖分や添加物が大量に含まれている
大人用栄養ドリンクに含まれている大量の糖分はアルコールにのって全身を巡り吸収されます。そのため、急激に血糖値が上がり、血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されることから肥満の原因ともなってしまうのです。また血糖値の急激な上昇と下降を繰り返していると情緒不安定になりキレやすくなることもあります。さらには人工的なビタミン類、保存料などの添加物も内蔵機能が未熟な子どもにとっては代謝に大きな負担がかかりますので子どもに与えるのはやめましょう。
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子どもが栄養ドリンクを飲むシチュエーション
幼い子どもの子育て中では栄養ドリンクの必然性は全く感じないかもしれませんが、小学校高学年にもなると塾通いやスポーツなど学校外での活動範囲が広がり睡眠時間が短くなったり疲れがたまりやすくなったりすることがあります。具体的に、子どもが大人用の栄養ドリンクを必要とするシチュエーションを見ていきましょう。
【勉強】睡眠時間が短くなり疲れているとき
小学高学年で塾に通う子どもは全国平均で3割を超えており、中学3年生では6割以上が塾に通っています。中学受験、高校受験を控えた子どもは学校で勉強、塾で勉強、さらに自宅で深夜まで勉強とかなりハードな日々をこなしていることになります。深夜、眠くなってしまったときに大人用栄養ドリンクを飲む、また、睡眠不足で頭がスッキリしない朝に栄養ドリンクを飲む、という状況があるようです。
【スポーツ】ハードな運動で疲れているとき
習い事で水泳やサッカー、テニスなどハードなスポーツをこなし、土日も練習試合や交流試合がある、という子どもは肉体疲労を抱えやすくなります。その上、学校や塾での勉強も重なると疲れが取れず大人用栄養ドリンクを飲む、親がすすめてしまう、ということがあるようですね。飲んだ直後は疲れが取れたように感じますが、それはカフェインやアルコール、糖分の作用であり、それらが抜けるとより一層疲労感が増すこともあります。
【興味】テレビCM、親や周囲の大人の影響
大人用栄養ドリンクのCMには、子どもたちが憧れる、また、目標とする一流スポーツ選手やタレントが登場することが多いですね。大好きな選手やタレントが飲んでいるドリンクを飲んでみたい、と子どもなら思ってしまうのかもしれません。また、パパやママ、親しい大人が疲れたときに飲んでいるのを見ると「良さそうだな」と感じ、飲んでみたいと言い出すこともよくあります。
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高校生男子と中学生女子の母。思春期真っ只中の2人の子育て、まだまだ奮闘中です。
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