「首浮輪」をご存じですか?赤ちゃんがいる家庭では一度は耳にしたことがあるかもしれません。その名の通り、赤ちゃんの首の部分に取り付けて使う浮輪のことなのですが、過去に何件か事故が報告されており、使用する際には注意が必要なものです。今回はその首浮輪の正しい使用方法と、万が一事故が起こってしまった場合の対処法をご紹介していきます。
首浮輪とはいったいどんなものなの?
首浮輪を正しく安全に使うためには、まずは首浮輪がいったいどのようなものであるのか、しっかりと理解しておく必要があります。2005年にイギリスで発売開始、日本では2009年から販売されている、赤ちゃんの首につる浮輪です。生後1カ月~18カ月(約体重11kgまで)が対象とされています。
首浮輪「スイマーバ」について
首浮輪には「スイマーバ」という商品名があります。C字型をしています。空気を入れた浮輪のC字型部分が後ろにくるように赤ちゃんの首をはめ込み、ベルトを取り付けることで、赤ちゃんだけで水上に浮かぶことができる、というものです。もともとは水中で赤ちゃんがエクササイズするために開発されたものでした。
スイマーバがお母さんの間で人気の理由
日本ではスイマーバはエクササイズとしてよりも、お風呂に入る時に使用されることが多いようです。スイマーバを装着すると赤ちゃんが一人で浴槽に浮かんでいることができるようになるため、その間にお母さんが自分自身の髪や身体を洗うことができるという理由で、赤ちゃんがいる家庭でたちまち人気となりました。また、スイマーバを装着して浴槽に浮かんでいる赤ちゃんの姿はとても愛くるしく、それも人気に火がついた理由かもしれません。
これまでに起きてしまった事故とは?
上記のことから大人気のスイマーバですが、これまでに何件か事故が報告されています。その全てがお風呂の浴槽内で起こってしまった溺水事故です。母親が髪や身体を洗っている間であったり、ミルクやオムツの準備のために1、2分程度浴室を出ていた間であったりと、母親が少し目を離しているわずかな時間で赤ちゃんが溺れてしまいました。中には死亡事故も起きてしまっているのです。
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スイマーバの正しい使い方の紹介
過去に数件の赤ちゃんの溺水事故が起こってしまっていますが、それはスイマーバの商品そのものが悪いのではなく、間違った使用方法によって起こってしまっているようです。従ってここでは、スイマーバの正しい使用方法を紹介します。
スイマーバを装着する前に準備すること
まずは、入れる空気の量を確認し、空気を入れたら水に沈めて漏れがないかを確認しましょう。空気の量が足りないと、赤ちゃんの首が抜けてしまい、口や鼻に水が入ってくることになりかねません。また、浴槽で使用する場合、お湯の温度は35~37度を目安にしてのぼせないようにしてあげてください。お湯の深さは赤ちゃんが足を延ばすとちょうど底につくくらいが良いようです。
正しく赤ちゃんにスイマーバを装着する
実際に赤ちゃんにスイマーバを取り付けていく時は、水中でつるのはやめましょう。まずはスイマーバを顎の下の方から取り付け、首の後ろでベルトをとどめます。ここでスイマーバの上に顎が乗るかどうかをきちんと確認してください。顎がしっかり乗っていないと水面に顔がついてしまって溺れてしまう危険性があります。また、首周りがきついと首が絞まってしまうため、はめた時に首周りに指2本分のゆとりがあるかチェックしてください。
スイマーバを使用している時の注意
過去の事故は全て、わずかな時間であっても赤ちゃんから目を離したタイミングで起きてしまっています。使用している時は絶対に目を離してはいけません。スイマーバはもともと一人で水に浮かせておくためのものではなく、一緒に触れ合うために使うためのものであるという認識が必要です。これを守っていれば、事故が起こる可能性はかなり低くなるはずです。
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高1と中1の女の子のママです。2歳の甥がかわい過ぎて「オババカ」してます。
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