保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
褒めて伸ばすのがわが家の育児の方針という場合でも、時にはしかることも必要です。でも、子どもって大人の指摘に対して反抗的な態度をとったり、すねたりするんですよね。そこで言いなりになってしまうと、子どもが家庭の王様でやりたい放題をするようになり、どうにも収拾がつかなくなってしまいます。しかってくれる人のいうことを素直に聞ける子どもになってほしいですよね。今回は、いじけないために上手な子どものしかり方を年齢別にご紹介いたします。
3歳から4歳児のいじけない上手なしかり方
3歳くらいになると、知っている言葉の数も増えて三語文などの簡単な文章を作れるようになります。脳も発達し、スキップをしたり、バランスをとったり運動能力の高まりも著しいです。また、この年頃は自我が芽生え始め第一次反抗期にあたります。反抗期は成長過程の一つでもありますが、文字通り反抗的な態度をとりやすい時期です。本当はしかってもいじけないでほしいんですけどね。
3歳児から4歳児の身体的・精神的発達の特徴
この時期の子どもは手先や足先を器用に使えるようになります。例えば、パジャマや洋服を自分で着たり、食事をこぼさず上手に食べられるようになったり、子ども用はさみを使ったり、折り紙ができるようになる年齢です。また、感情面での発達も大きく、基本的な挨拶ができるようになったり、簡単な質問に答えられるようになったりします。
第一次反抗期でいやいや期とも呼ばれることも
この年齢の子どもは自我の芽生えから、何に対しても「いやいや」といっていうことを聞かなくなって、泣き叫んだり、暴れたりして周囲の注目を集めてしまいお母さんも冷や汗をかいたりしますよね。子どもによっては蹴ったり、たたいたり、八つ当たりをしたりもします。お母さんもつい大きな声を出して怒ったりしてしまいますが、冷静に対応するように心がけましょう。
3歳から4歳児を上手にしかる方法
お母さんは、子どものいうことに一度耳を傾けて聞いてあげましょう。そのうえで、いけないことにはなぜいけないのかを短く簡単に説明したうえで、だめだということを伝えてください。ただ怒るのではなく、理由を説明してあげることが重要です。それでも、納得できずにいじけたままの子どももいます。そんなときには抱きしめてあげるなど、スキンシップをして愛情を示すといじけた子どもの機嫌も早く治るはずですよ。
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4歳から5歳児のいじけない上手なしかり方
4歳になると他人に共感する能力も発達してきます。コミュニケーション能力も高まってくるので、親御さんも子どもの成長を感じる時期です。また、知能も運動能力も高まることから、行動範囲も広がってお友達とのトラブルに発展することもあります。
4歳から5歳児の身体的・精神的発達の特徴
4歳児は、跳んだり、跳ねたりする動きにも安定性がでて、ジャングルジムや滑り台などのスリルのある遊びを好むようになります。また、ひもを使って結んだり、クレヨンで円をかいたりと手先も器用に使うことが可能です。さらに、他人のいうことや他人の気持ちを理解できるようになってきます。また、うそをつき始める年齢もこのころです。
どうして子どもはうそをつくの?
この年齢の子どもは、1時間あるいは2時間に1回はうそをつくといわれています。子どもがうそをつくことは、ごく普通のことなのであまり神経質にならないようにしましょう。子どもは、うそがいけないことであることはわかっていることがほとんどです。したがって、お母さんに嫌われたくない、悲しませたくないという気持ちからうそをついたりします。
4歳から5歳児を上手にしかる方法
4歳児のしかり方も基本的には3歳児とほぼ同じですので、わかりやすい言葉で簡潔に、してはいけない、いってはいけないということを伝え、なぜいけないかの理由も必ず添えるようにしましょう。長々としかっていても小さい子どもは何が重要なのかを把握することができずに、ただうるさかったという印象だけを残し、いじけてしまいますので、優しく、丁寧にかつ短文でしかってあげましょう。
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ケーキづくりと旅行が大好きな母です。本業と執筆活動頑張っています!
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