子どもは、3~6歳くらいの幼児期に入ると、いつの間にか食べ物の好き嫌いができてしまうことがあります。「うちの子はニンジンが苦手で・・・」「トマトが食べられなくて・・・」などと、子どもが食事を食べなくて困っているというご家庭は多いのではないでしょうか。そこで今回は子どもが食事を食べないときに家庭で簡単にできる工夫を、食事前・食事中・食事以外の三つのシーンに分けて紹介していきます。
【1】食事前にできる工夫「食育」
ニンジンやピーマンなどの野菜が持つ「苦み」やトマトなどの野菜が持つ「酸味」を、体に害をなすものとして、子どもは本能的に敬遠する傾向があります。そこで、子どもたちが本能的に苦手な食べ物を好きになってもらうために、食事の前にできる工夫を三つご紹介します。
1、料理のお手伝いをしてもらいましょう
子どもに料理のお手伝いをしてもらいましょう。子どもの年齢が3、4歳くらいなら、冷蔵庫から野菜を取りだしてもらうだけでも立派なお手伝いです。このとき、野菜の名前や色のこと、どこでどんなふうにとれるのかなどお話してあげるといいですね。5、6歳くらいになれば、材料を洗ったり混ぜたりする作業もできるようになりますので、どんどんチャレンジさせてあげてください。
2、食育の絵本の読み聞かせをしましょう
食育をテーマにした絵本がたくさん出版されています。例えば、野菜嫌いの子どもが思わず野菜に興味を持つ、楽しい内容のものもありますので、このような絵本を読み聞かせに利用してみましょう。毎日の寝かしつけの読み聞かせに取り入れたり、お出掛けのときにバックの中にしのばせておいたりして、機会をみつけて読み聞かせてあげてください。
3、子どもと野菜を育ててみましょう
ベランダでプランターを使った栽培でも十分です。オススメは比較的栽培がしやすく色どりもキレイなミニトマトです。毎日の水やりをぜひ子どもにお手伝いしてもらってください。植物を育てることで優しい気持ちを育み、収穫の喜びも味わうことができます。それが食材を大切にする気持ちへとつながっていくことでしょう。
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【2】食事のときの工夫「言葉がけ」
子どもは大人がどんなことをするのか興味津々見ています。そのため、食事中の大人のふるまいが子どもたちに大きな影響を与えることにもなるでしょう。こちらでは食事中に大人ができるはたらきかけを紹介していきます。
1、大人がおいしそうに食べましょう
子どもが食べないときには、まずは大人がおいしそうに食べましょう。ただ黙々と食べるのではなく、「おいしそう」に食べることがポイントです。そのとき、「ニンジン、甘くておいしいね!」「ホウレンソウ、栄養いっぱいで元気になるね!」と声をかけながら食べると効果がアップします。「大好きなパパやママがおいしそうに食べているから」と、ひと口多く口に運んでくれるかもしれませんよ。
2、ひと口でも食べられたらほめてあげましょう
もしも、子どもが苦手な野菜や食材をひと口でも食べられたら、すかさず笑顔で声をかけてあげてください。子どもは、パパやママが喜んでいることを感じてうれしくなります。うれしくなって、次もまたひと口食べてくれるかもしれません。しかし、子どもは体調や気分によっては食べられないときもありますから、無理はさせないでくださいね。また、食べられないからといって責めるような言葉をかけると逆効果になりますから、注意が必要です。
3、お気に入りのキャラクターに力を借りましょう
どうしても食べないときには、お気に入りのキャラクターの力を借りるのもひとつの策です。キャラクターの人形があればそれを使って、なければママがキャラクターになり切って子どもを励ましてあげてください。「〇〇が応援しているよ!」という具合に、子どもの食べる気分をアップさせてみましょう。キャラクターの絵が入ったプレートやお茶わんを使うのも、楽しい食事を演出するためにはオススメの方法です。
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22歳17歳10歳三人の子持ちママ。恋愛小説や趣味で育児4コマ漫画を描いてます。
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