赤ちゃんの夜泣きがひどく、かんしゃくを起こして手がつけられないとどうしていいかわからなくなってしまう方も多いですよね。疳(かん)の虫という言葉は聞いたことがあるけれど、一体何なのでしょうか?そんな虫がいるのでしょうか、それとも病気なのでしょうか?赤ちゃんの疳の虫が原因といわれる症状に効果のある、親子でできるスキンタッチ方法を紹介します
疳の虫って何なのでしょうか?原因は?
疳の虫という言葉は昔から伝えられてきた言葉です。昔は、疳の虫が身体の中にいるために赤ちゃんの機嫌が悪くなり、夜泣きをさせる、かんしゃくを起こさせるのだといわれてきましたが、実際にはそのような虫は存在しなくて赤ちゃんの体質によるものなのです。
疳の虫という言葉は今も使われている
疳の虫という虫は実際には存在しませんが、現在も疳の虫という言葉は俗称として使われています。西洋医学で小児神経症といわれるような、赤ちゃんのひどい夜泣きやかんしゃくなどのことを差して「疳の虫が騒いでいる」という表現をしたり、そのような症状の赤ちゃんのことを「疳の虫がついている子」といったりしています。
疳の虫の症状、赤ちゃんの特徴は?
疳の虫の症状には、夜泣きやかんしゃくの他に、泣き続ける、機嫌が悪い、キーキー声を出す、異常な程の興奮をする時がある、乱暴な行動をとるなどがあります。そしてそういった赤ちゃんには共通した特徴もあります。青白い顔、白目が青みがかっている、眉間や額、目じりなどに青筋が浮いている、表情が険しいといったようなことです。
疳の虫に薬はないの?漢方薬、おまじない
昔から赤ちゃんの疳の虫に悩まされた方は多かったのでしょうね。民間のおまじないがあったり、神社やお寺では虫封じの祈願を行っていたりするところが各地にあり、現在もお参りされる方も多くいます。漢方では、赤ちゃんの症状に応じた漢方薬が数種類あるようですが、体質や症状によって合う合わないがあるので、自分で勝手に飲むよりも漢方薬の専門家に相談することをおすすめします。
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東洋医学のはり・きゅうの考え方から生まれたスキンタッチ法というものがあります。これは、はりやおきゅうの代わりに安全な道具を使って家庭でもできるように考えられたものです。ここでは、東洋医学的な疳の虫を改善する方法を探ってみましょう。
ツボが脳や内臓につながっている
東洋医学では、人間の身体にたくさんあるツボのひとつひとつは脳や内臓と関連があると考えられています。このツボを刺激することで脳や内臓の働きがよくなり、精神的にも肉体的にもよい効果が表れるのです。自律神経のコントロールが不十分な時に疳の虫の症状が起こるともいわれており自律神経を安定させることが重要になっています。
お風呂上りのようなリラックス効果が期待できる
皮膚をタッチするため身体の表面に軽い刺激が与えられるので血流がよくなります。ぽかぽかしてきてお風呂上りのように身体がリラックスする効果が得られるのです。リラックスすることで自律神経の安定に必要な交感神経と副交感神経のバランスが整います。また、触られている、構ってもらっているという安心感からも気持ちが安定してきます。
どんなツボがあるのか確認しておこう
大人にも有効なツボを三つ紹介しておきます。スキンタッチ法を実践する時にも意識してみてくださいね。まず、首の後ろにまっすぐ下の骨の突起している部分が精神を正常にする、疳の虫のツボ「身柱(しんちゅう)」です。そして、みぞおちには「鳩尾(きゅうび)」と呼ばれる安眠のツボがあります。頭のてっぺんにある「百会(ひゃくえ)」というツボは自律神経と直結しているといわれています。
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小学生男の子と女の子二人のママです。育児を楽しみながら毎日過ごしています。
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