スーパーの野菜コーナーでよく見かける「無農薬野菜」「オーガニック野菜」「有機野菜」。なんだか体によさそうで味もよさそうだけれど、実際何がどう違うの?買ってみたいけれど、値段も少し高いしどうしよう?こんな疑問をもっているママさんは意外と多いのでは?そんな疑問を解消して、野菜をおいしく安全にいただきましょう。
無農薬野菜は本当に農薬を使っていないの?
「無農薬」ときくと、ほとんどの人はよいイメージをもちますね。多少値段は張るものの、それは手間暇かけて大量生産せずに作られてものだから仕方がない。その分安全でおいしいなら・・・と考えて、特に子どものいる家庭では無農薬について興味のあるママさんも多いのではないでしょうか。果たして無農薬野菜は本当に安全なのでしょうか?
「無農薬」の定義は意外とゆるい?!
確かに「無農薬」と表記している以上、その野菜を栽培している期間は農薬は使っていないはずです。しかしその野菜が育った土壌はどうでしょう?実は去年まで農薬を使って野菜を栽培していた畑でも、今年農薬を使わなければその野菜は「無農薬野菜」と表記できてしまうのです。さらに、無農薬野菜についての決まりはあくまでもガイドラインなので万が一違反しても罰則などはありません。
農薬は使ってないけど化学肥料は使っている?!
野菜を栽培する上で農薬以外では化学肥料を使います。「農薬」は病気や害虫を退治する、また雑草を除去する薬剤のことです。それに対し「化学肥料」は野菜を元気に大きく育てるために化学的に作られた栄養剤のようなもの。「無農薬野菜」は農薬は使わないが化学肥料は使っている可能性があります。化学肥料が体に悪いわけではありませんが、完全に自然の力だけで栽培しているわけではないということです。
無農薬野菜という言葉は使えない
スーパーなどで野菜を販売する場合、「無農薬野菜」という表記は実は使ってはいけないことになっています。これもガイドラインなので、使ったとしても罰則はありませんが・・・。ガイドラインの中では「特別栽培農産物」と表記することになっています。しかしインターネット販売においてはそのようなガイドラインさえないので、これもあいまいなところです。
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オーガニック野菜は国の保証付き
さて、無農薬野菜と並んでよく目にするのが「オーガニック野菜」や「有機野菜」。これらもこだわって作られた、ちょっとお高い野菜のイメージではありませんか?しかし無農薬野菜との違いを正しく説明できる人は少ないのではないでしょうか?
「オーガニック野菜」「有機野菜」は農水省認定
“オーガニック=有機ですから意味は同じです。農薬や化学肥料に頼らない自然の恵みだけで作られたものを意味します。無農薬野菜と違い、こちらは農林水産省が定めた基準をクリアして「有機日本農林規格(JAS)認定」を受けて初めて表記できるものです。違反した場合はもちろん罰則があります。
農林水産省HP:www.maff.go.jp
オーガニック野菜は土にこだわる
オーガニック(有機)野菜は過去3年間、農薬や化学肥料を使っていない畑で収穫されたものしか認定を受けられません。周囲の農場から農薬の飛散もチェックされます。つまり「土にこだわって土の本来の力を使って育てられた野菜」といえるでしょう。これは人体だけでなく、動植物や自然環境にもやさしい栽培方法なのです。
オーガニック野菜は農薬ということではないが使われている
オーガニック野菜は農薬や化学肥料に頼らないと書きました。しかし農薬の規制は化学農薬に限られており、天然物質から作られた農薬などJAS法で許可されたものは使ってもよいことになっています。ただしそれらは農水省の認める農薬ですから、安全性が確認されているので、赤ちゃんやお年寄りにも安心して口にすることができます。
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小6の息子と小1の娘のママです。パン作りと洋裁が好きです。
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