子どもの体温調節はとても難しいです。汗は、子どもが新生児頃からのママの悩みです。子どもは少し走り回るだけで汗だくになり、ついついクーラーに頼ってしまいます。しかし、その対処方法は合っているのでしょうか。ここでは、子どもが汗かきな理由とその対処方法、また子どものいい汗、悪い汗と病気について紹介します。
子どもがたくさん汗をかく理由とは
子どもがたくさん汗をかくのは、大きく分けて三つの理由があります。汗が出る仕組みをきちんと理解し、不安や疑問をなくしましょう。
また、汗のメカニズムを知ることによって子どもの体と健康を守ることにつながります。
子どもの体温とはあがりやすいもの
赤ちゃんの平熱が36.5~37.5℃と言われているように子どもの体温は基本的に高いものです。さらに大人と比べて子どもは体が小さいため、体温があがりやすくなっています。そのため、走り回るなど激しい運動の後はすぐに体温があがります。
また、成長期で細胞分裂が活発に行われているため、消費カロリーが多いのも理由として考えられます。
子どもの汗腺の数は大人と同じです
汗腺は、汗を分泌するところです。子どもの体は小さいですが、実は大人と同じ数の汗腺があります。小さい体に汗腺が集まっているので、汗がたくさん出ます。
日本人の平均汗腺数は約230万個と言われており、気候や環境が関係していると考えられています。そのため、寒い国と暑い国では、大きく差があると言われています。
子どもは体内水分量が多く、代謝がいい
人間の体は、多くの水分を含んでいます。その量は、新生児で約80%、子どもは約70%、成人では約60%と言われています。人間が汗をかくのは、体温調節をしているためです。そのため、基礎代謝がよい赤ちゃんや子どもは自然と汗をかくようになっています。汗をたくさんかいた後は、しっかり水分補給をし、体内水分量を戻さなければなりません。
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子どもの汗とその対象方法とは
子どもはすぐに汗をかきます。その量にびっくりし、子どもの汗かきを心配する親も少なくないと思います。果たして子どもがたくさん汗をかくのはいいことなのでしょうか。また、汗をたくさんかいたときの対処方法を紹介します。
汗が出る汗腺の数は3歳で決まる
汗腺は、気候や環境で左右されると紹介しましたが、生後3年で機能が決まると言われています。そのため、3歳までの間の外気温度や環境が大切になります。しかし、空調で温度を下げ汗腺の数を減らすことがいいことではありません。
汗腺が多いからと言って必ず汗かきになるわけではなく、汗腺が多いと体温調節ができるため、体温調節機能をつけるためにも、汗をかく機会が必要です。
子どもの汗のかきすぎは病気のサイン?
汗は、全身から出てくるものです。しかし、頭だけに異常な汗をかいている場合は、体質や環境の変化などによる外部の影響が考えられます。例えば、多汗症です。これは、大きな環境の変化や精神的な原因で大量の汗が分泌されています。
また、甲状腺などの病気や自律神経系の問題などから大量の汗をかく場合もあります。成長とともに汗の量が変わらず気になる場合は、たかが汗と思わず受診がおすすめです。
肌が弱い赤ちゃんや子どもの天敵はあせも
あせもは、汗や汚れで汗腺がふさがり、汗が分泌できなくなり炎症を起こした状態です。子どもの肌はデリケートです。しかし、その小さな体にある汗腺や代謝のよさからあせもになりやすいです。
あせもの予防方法は、汗をかいた後すぐに拭くことです。また汗をかいた後は、肌が乾燥しているため、入浴後に保湿をすることで肌トラブルの予防にもなります。
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10,8,2歳の男の子のママです。賑やかすぎる毎日を子どもたちと一緒に過ごしています。
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