「赤ちゃんが追ってくるからトイレさえもゆっくりできない」とは後追い中の赤ちゃんのいるママからよく聞く話です。赤ちゃんは、なぜ「後追い」をするのでしょうか?そしてその期間はいつまで続くのでしょうか?後追い中の赤ちゃんに泣かれてストレスをためないための方法や、その時期に気を付けたいポイントをご紹介します。
赤ちゃんの後追い行動はなぜ起こる?
「あなたがいないと私は生きていけない」後追い中の赤ちゃんはそんな気持ちを体現しているようで、追われると大変だけれど他の人を追って自分を追ってこないのも切ないもの。なぜ、赤ちゃんは特定の人の後を追おうとするのでしょうか?
「赤ちゃんの後追い」とはどんなもの?
後追いとはその名の通り赤ちゃんが特定の人の後をどこまでも追いかけ、姿が見えなくなると泣いてしまう状況のことです。早い子では生後半年を過ぎるころから始まり、1歳半ころには収束に向かっていきます。後追いする相手はママの場合が多いですが、パパやおじいちゃん、おばあちゃんなど身近な人に対して後追いする場合もあります。
赤ちゃんはなぜ「後追い」するの?
後追いの原因は成長と共に赤ちゃんの知能が発達して周りの状況がより把握できるようになり、いつもいるはずの人がいないという変化に気付くようになるためです。後追いが始まったばかりのころは、「いなくなった」という事実だけを認識して「帰ってくる」ということに考えが及ばないため、不安になって泣いてしまうのです。いなくなってもいずれは必ず帰ってくるという確証が持てるようになると後追いは一段落します。
後追い「する」、「しない」には個人差がある
後追いは赤ちゃんの性格による差も大きいほか育つ環境も影響するとされています。例えば大家族では誰かがそばにいる状況が多いため不安に駆られることが少なくあまり後追いをしなかったり、ママ以外の後を追ったりするケースも見られることも。また、自閉症などの要因によって後追いをしない場合もまれにありますが、後追いをする、しないだけで自閉症かどうかを判断することはできません。
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後追いで泣かれないための対処法
ママは元来、赤ちゃんの泣き声に敏感に反応するようになっています。後追いをされて一人になれないことに苦痛を感じるのは「追ってくること」そのものよりも姿が見えなくなると「すぐに泣かれること」による部分が多いのではないでしょうか。ここでは、後追いで泣かれないための対処法をご紹介します。
こまめな声掛けで信頼関係を築いて後追いを軽減
大切な家族が何も告げずに姿を消せば心配で不安になるのは当たり前かもしれませんね。赤ちゃんにとって、たとえ慣れている家の中であってもママの姿が見えなくなることは「ママ失踪事件」級の一大事なのです。赤ちゃんから見えないところに行くときは、どこで何をしてどれくらいで戻るかを告げてから行くようにしましょう。その積み重ねがママはちゃんと戻ってくるという信頼感へとつながり、後追いを軽減させていきます。
後追いはママがあきらめることで楽になる
「あきらめない心を持つように」といわれて人は育ちますが、子育てには「あきらめること」が大切なときもあります。赤ちゃんが追いたいというのだから、あきらめてとことん追ってきてもらいましょう。例えばトイレに入るとき、ドアの外でぎゃあぎゃあと泣き続けられるよりは、一緒に入っておとなしくしていてもらった方が落ち着けるのではないでしょうか。
家事をしたいときは昔ながらのおんぶが有効
後追いで家事が進まない場合は、おんぶが有効です。赤ちゃんはママと密着しているので安心できますし、ママも両手があくので大抵の家事をこなすことができます。ただ、長時間のおんぶはママも赤ちゃんもつらいので、なるべく短時間に済ませられるように赤ちゃんのお昼寝時間を有効に使うなど家事のタイミングや手順を見直してみましょう。
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7歳の男の子と4歳の女の子の母です。試行錯誤の子育てですが、子ども達に成長させてもらっています。
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