妊娠で退職後の選択はどうずればいい?
失業保険と扶養の制度については大まかにご説明しましたが、妊娠で退職した後はどのようにしたらいいのか迷われている方もいるのではないでしょうか?退職して、全く収入がない状態というのは怖いものですよね。妊娠・出産を経て働くとすると、どのような選択肢があるのでしょうか?
扶養に入ってパートに出る選択もある
妊娠による失業手当の受給は、すぐには無理だとわかっています。したがって妊娠・出産直後に収入を得たい場合は、配偶者の扶養に入りながらパートに出るのが良いでしょう。ただし扶養の範囲を超えてしまったら扶養から外れてしまうので、年収を計算しながら働く必要があります。
出産後に失業手当を受給するのがベター
扶養に入ってパートに出る場合も、失業手当を受給する場合も、まずは出産を終えてある程度落ち着かないとできませんよね。また会社員時代にもらっていた給料によって手当の金額は変わってきますので、ある程度の収入があった場合は失業手当を受給してその後の準備につなげた方が良い場合もあります。例えば出産後に正社員としての再就職を考えているのなら、下手にパートをせずに失業手当をもらいながらゆっくり仕事を探すことも可能です。またこの間は働かない状態で手当をもらえるので、無理に保育所などを探す必要もなく子育てをするにもメリットがあります。
失業手当がいくらもらえるのか試算してみよう
実際に自分の収入から失業手当がいくらもらえるのかを、大まかに計算してくれるサイトがインターネット上にはさまざま存在します。もらっている賃金とその他簡単な情報を入力すると、ある程度の金額を出すことが可能です。こうしたサイトを利用して実際にいくらもらうことができるのかを把握しておくと、今後の参考になるかもしれません。
例をもとに失業手当を計算してみましょう。
- 離職前6ヶ月間の賃金総額 → 【200,000円】
- 離職時の年齢 → 【30歳未満)
- 被保険者期間 → 【1年以上5年未満】
支給総額 (円)=185,310円 となりました。
個々によって1~3の条件が違いますので以下で調べてみましょう。
▶雇用保険の給付額(失業給付金)の計算・keisanサービス・カシオ計算機
おわりに
妊娠による退職によって、収入がなくなることは不安ですが、社会保険制度をしっかり理解したうえで利用していけば、再就職までのつなぎを安心して過ごせるようになっています。特に、扶養や失業保険については、まだ離職を考えていない状態の中でも覚えておくと、今後のためになることでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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