家に夫がいるとストレスを感じる…とお悩みの女性の皆さん。もしかすると「主人在宅ストレス症候群」かもしれません。愛を誓って結婚したはずの夫婦なのに、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか？今回は、主人在宅ストレス症候群の症状や夫にイライラしてしまう理由を掘り下げるとともに、対処法についてもご紹介します。
主人在宅ストレス症候群ってどんなもの？
「主人在宅ストレス症候群」とは、夫が1日家にいることで妻がストレスを感じ、心身に変調が生じてしまうことを言います。元々は夫の定年退職後の生活で見られることが多かった症状ですが、最近は若い夫婦の間でも見られるのだとか。では早速、主人在宅ストレス症候群について詳しく見ていきましょう。
若年層から高年層まで陥る可能性がある
元々は、夫が定年退職をすることで見られることが多かった主人在宅ストレス症候群。長年仕事ばかりだった夫が、毎日家にいるようになると四六時中あれこれ命令され、夫に気を使って生活しなければならないことに苦痛を感じてしまう妻が多いのです。最近は定年退職だけではなく、お正月や夏季休暇などの長期の休みや休日など、夫が1日中家にいることが増える日になると同じようにストレスを感じる女性も多く、幅広い年代の女性が陥る可能性のある症状になっています。
主人在宅ストレス症候群の症状
主人在宅ストレス症候群になると、ストレスによって自律神経が乱れてしまい、精神面では夫に対するイライラや不安感、憂鬱（ゆううつ）感を抱くようになります。身体面では不眠、頭痛、吐き気、胃痛、生理不順、食欲不振など、さまざまな症状が見られるようになり、中には夫が帰宅してくることを考えるだけで症状が出る人もいるようです。また、ひどい場合には胃潰瘍やぜんそくを引き起こしたり、自律神経失調症やうつ状態に陥ってしまったりすることも報告されています。
主人在宅ストレス症候群になりやすいタイプ
主人在宅ストレス症候群は、結婚している女性誰しもが陥る可能性のある症状ですが、特になりやすいタイプというのが、遠慮しがちで夫に対して強く出ることができない性格の人です。普段から夫を立てて気遣うことが妻の務めだと考えている人や、自分のことを相談できる相手が身近におらず、ひとりで抱え込んでしまいがちな人は、自分でストレスをためやすくしている可能性も。逆に、夫に対して思ったことを言える女性は、ストレスをためにくいと言われています。
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妻を追い込んでしまう夫の特徴って？
夫の定年退職後だけではなく、若い夫婦の間でも陥る女性が多い主人在宅ストレス症候群。妻が主人在宅ストレス症候群に追い込まれる原因のほとんどは、夫にあると言っても過言ではありません。ここからは、妻を主人在宅ストレス症候群にしてしまいやすい夫の特徴を見ていきたいと思います。
自己中心で指図ばかりしてくる
男性は「自分は外で働いている」という意識が強いため、家のことは何もしなくていいと考える人も少なくありません。家事や育児は妻の仕事だという勝手な価値観を押し付けて、何も手伝わないばかりか、妻が反論できないような言動を繰り返すことも。自分がしてほしいことを要求するばかりで、自分からは動こうとしない。このような妻の都合を考えていない言動は、妻の大きなストレスとなって、妻を追い詰めてしまう原因になっているのです。
趣味がなく束縛が妻への激しい
亭主関白な夫が多かった昔に比べ、最近の若い男性は優しい夫であることが多いです。しかし、特に趣味もなく、1日中家でゴロゴロとスマホをいじったりゲームをしたりするような夫の場合、妻が出掛けると言っただけで機嫌が悪くなることも少なくありません。誰とどこに行って何時に帰ってくるのかを聞いてきて、やきもちを焼いて行動を制限してくることも。優しさとは裏腹に妻への束縛心が強いため、妻は窮屈な思いを募らせてストレスをため込んでしまいます。
家庭よりも趣味を優先する夫
妻は家事や育児に追われた生活を送っているのに、それを手伝おうともせず、自分の趣味であるジムに毎日のように通ったり、友人との飲み会に頻繁に参加したりするなど好き放題。悪びれもせず家事や育児には無関心で、父親としての自覚がない夫が家にいたらイライラしてしまうのも仕方のないことかもしれません。上述したような趣味がない夫も問題ですが、趣味を我慢できない夫もまた、妻を主人在宅ストレス症候群に追い込んでしまいやすいのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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