保育士のスキルアップを目指すための資格
保育士としてスキルアップしたい、資格の勉強・取得をしたいと思っても、子育て中だと何かと時間や都合がつかないもの。ここでは、ママでも比較的チャレンジしやすい資格をご紹介します。
認定病児保育スペシャリスト
日本病児保育協会が認定している民間資格です。病児保育施設では、保育園ではあずかれない発熱や風邪などの症状を持つ子どもをケアしています。子どもの体調不良でどういった対応が必要かなど、病児保育に関するスキルを身につけることができます。
わが子への対応はもちろん、保育園・病児保育施設などで働く際に役立つ資格です。計13回のWEB講座・一次試験・認定試験・病児保育施設での実習(計24時間)により取得できます。WEB講座ということもあり、子育て中のママにも比較的チャレンジしやすいのではないでしょうか。
絵本専門士
2014年に新設された比較的新しい民間資格で、絵本に関する高度な知識・技能・感性を持つ絵本の専門家として認めるものです。絵本専門士は、読み聞かせやワークショップなど絵本に関するイベント・取り組みにも活躍の場があるのはもちろん、保育士・幼稚園教諭などにも有益な資格で知られます。
1コマあたり90~120分程度の講座を30コマ受講し、修了課題の提出・評価の結果、絵本専門士として認定されます。毎回の定員が70名で、すべての応募者が受講できるわけでないのが注意点です。
こども環境管理士
こども環境管理士は、自然を取り入れた保育環境づくりのエキスパートです。自然に関する知識を生かし、子どもたちに豊かな感性がはぐくまれるよう環境を準備して働きかけます。日本生態系協会が主催する認定資格で1級2級と難易度が分かれており、2級ならどなたでも受験することができます。試験は年に1回の筆記試験です(1級はプラス口述試験)。費用は2級で8000円になります。
リトミック指導員
リトミックとは、スイスの作曲家が開発したリズムを用いた音楽教育です。リトミックを指導するにあたり必須の資格必要ありませんが、リトミック研究センターが主催する「リトミック指導者」の認定資格を持っていると更にスキルアップが望めます。指導者養成コースは4年間(年9回)研修会に参加して学ぶ必要があります。受講料は2万8000円(年間)、教材費1万1000円(年間)、年会費5000円です。※すべて税別
18歳以上ならどなたでも受講できます。研修会は1回3時間、原則日曜日に行われるので、費用はやや高めですが子育て中でも通いやすいのではないでしょうか。
おわりに
現在子育て中の毎日は、実生活で実技を行っているようなもの。自身の子どもはもちろんですが、他の子どもやママ友との関係性のなかで培えるスキルはたくさんあります。資格の勉強も大切ですが、保育士は実務・経験が非常に大きな要素を占める仕事です。普段の生活のなかから学べることを積極的に吸収してみましょう。
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長男(小1 )・次男(年中)の二児を子育て中。総務・人事・経理などの事務職に従事し、産休・育休ののちに離職。その後フリーライターとして、出産育児・ビジネス・働き方関連・就職転職・地方創生など幅広いテーマを執筆しながら早4年目に突入しました。
男の子2人の育児に翻弄されつつも、我が子には「思いやりのある子・人の痛みのわかる子」になってほしいと願いながら慌ただしい毎日を過ごしています。
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