慌ただし毎日に簡単にできて、節約もできる料理は助かりますね。節約料理におすすめしたい食材が「鶏胸肉」。ボリュームがあるので食べ応えがあり、節約料理の強い味方です。しかし、固くなりやすく、パサついてしまうのが悩むところ。そこで今回は、「鶏胸肉」を柔らかく仕上げるコツと、子どもも好きな味付けのおかずレシピを三つご紹介します。
簡単!パサつきやすい鶏胸肉の下処理のコツ
鶏胸肉は、脂肪が少なく、淡白な味わいです。クセが少ないので、どのような味付けにも合いますが、パサつきやすいですね。切り方や調味料への漬け込みで、柔らかく仕上がりますよ。下処理のコツを見ていきましょう。
肉の繊維に直角になるように切る
鶏胸肉は、木の葉のような形をしています。よく見ると、木の葉の葉脈のように、中央のラインから外側に向かって繊維が伸びているのがわかるでしょう。そぎ切りや一口大に切る場合、まず鶏胸肉を繊維が伸びている方向に合わせ、3ブロックに切り分けます。そのあと、繊維に対して垂直になるように包丁を入れます。繊維を断ち切ることで、加熱しても肉が縮まず固くなりません。また、火の通りを均一にするため、大きさ、厚みはそろえましょう。
肉を開いて厚みをそろえ繊維をたたく
1枚の肉をそのまま焼いて、食べるときに切り分けるレシピもありますね。鶏胸肉は、肉の厚みが均一ではありません。そのまま焼くと肉が薄い部分は、早く火が通って水分が抜けていってしまいます。そのため、切り込み入れて、厚さを均一にするように広げていきましょう。鶏胸肉の中央へ肉の厚みの半分くらいまで包丁で切り込みを入れ、左右に肉を開きます。この切り方を「観音開き」といいます。観音開きをしたら、包丁の背で肉をたたくか、フォークで穴を開けましょう。繊維をたたくことで、柔らかく仕上がり、味の染み込みも良くなります。
調味液へ漬け込み下味を付け柔らかく!
鶏胸肉がパサつきやすいのは、脂肪が少ないためです。また、加熱で肉の水分が蒸発し、肉の繊維が縮むため固くなります。調味料やヨーグルトなどで漬け込むと、内側へ染み込み、肉の繊維を柔らかくします。漬け込みに使われるのは、塩、重曹、塩麹、油、マヨネーズ、ヨーグルト、炭酸水、玉ネギなどがあります。柔らかくするほかに、味や風味がプラスされておいしく仕上がりますよ。次に、鶏胸肉を漬け込んだレシピをご紹介します。
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材料
作り方
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材料
作り方
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材料
作り方
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30代後半。夫、5歳の息子の3人家族。管理栄養士。食べ物が好きで、美味しいものには目がありません。「ごはんまだ?」の声を聞きながら、毎日ドタバタして過ごしています。好きな言葉は、時短、節約、シンプルです。
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