子どもにお菓子やゲームを全く与えない親は、子どものことを思いやって禁止しているのかもしれません。しかし、多くの子どもはお菓子やゲームが大好きで、友達や家族と一緒にお菓子を食べることは至福のひと時なのではないでしょうか。今回は、子どもに市販のお菓子を全く与えないと、子どもにどういう影響を与えることになるのか、上手な与え方について考えていきましょう。
子どもに市販のお菓子を与えたくない理由
親は子どもの体を一番に考えます。子どもを大切にする親ほど「うちでは市販のお菓子は一切与えません」と決めていることがあるのです。親はなぜ「市販のお菓子は子どもによくない」と考えるのか、まずは親の立場から「与えたくない理由」を探ってみましょう。
添加物や砂糖を子どもに与えたくないから
市販のお菓子には、色鮮やかで香りが強いものがたくさんあります。子どもは、パッケージや見た目でお菓子を選ぶため、カラフルでいい香りがするお菓子を選ぶことになります。しかし、材料表示をみてみると、合成着色料や香料などの添加物がたくさん書かれています。市販のお菓子は、甘さも強いため、かなりの砂糖が使われているものも多いでしょう。虫歯ができてしまう心配もあります。子どもの体を考えると「添加物や砂糖がたくさん入った市販のお菓子を与えたくない」という親御さんもいるでしょう。
食事を食べなくなってしまうから
市販のお菓子はおいしく作られています。大人でも、かなりの自制心がなければ食べ過ぎてしまうものです。おやつの時間にお菓子を食べ過ぎてしまえば、夕飯が入らなくなってしまいます。育ち盛りの子どもが、お菓子でおなかをいっぱいにしてしまうことは、親として悲しいことです。さらに、市販のお菓子は糖分と脂肪分が多く、子どもの体に負担をかけている気もします。食事をしっかりと摂らせるために、市販のお菓子を与えない親の気持ちもわかるでしょう。
すべて手作りのものを与えたいから
子どもに与えるものは「すべて親が厳選したもの」と決めている家庭もあります。お菓子は、自分が厳選した材料を使って手作りし、子どもの体に見合った量を与えれば、添加物や食べ過ぎの心配もありません。「子どもに与えるものはすべて手作り」「親が厳選」と考えている人は、市販のお菓子を与えることを「手抜き」と考えて、市販のお菓子は買わないようにしていることもあるのです。
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子どもに市販のお菓子を全く与えない問題点
子どもに市販のお菓子を全く与えなかったとしても、子どもの体は大きく育ちます。しかし、あまりにも親が市販のお菓子を厳しく規制してしまうと、問題が出てくることもあるのです。ここからは、子どもに市販のお菓子を全く与えないことで、子どもにどんな悪い影響が出るのかをお話しします。
欲求不満とストレスと抱えた子どもに育つ
子どもが、テレビでお菓子の宣伝をみれば「これが食べてみたい」と思うでしょう。しかし「市販のお菓子はダメ」と厳しく規制されていれば、買ってもらうことはできません。大人からみれば小さなことです。しかし、小さな願いがいつもかなえられないと、子どもは欲求不満になってしまうかもしれません。子どもの心には「お菓子を買ってもらえない」ということだけでなく、「自分の欲求はかなえられない」とインプットされてしまうのです。
人一倍、お菓子に執着した子どもに育つ
市販のお菓子を全く与えられない子どもは、親の目が届かないところでお菓子が出てくると、むさぼるように食べることがあります。小学生になり、友達の家でお菓子が出されると、今まで抑えていた何かを取り戻すかのように手を出して食べるようになるのです。大人が「タバコはダメと言われるほど吸いたくなる」ことと同じでしょう。規制されればされるほど、そのものへの執着が強くなることもあります。
親に対して反抗的な子どもに育つ
いつか子どもは成長し、親の言うとおりにはならない日がやってきます。親が「市販のお菓子はダメ」と言っても、自分の小遣いで自由に買って食べる日が来るのです。子どものころに親の規制が強いと「親は自分を押さえつけていた」という気持ちが強く残り、大きくなってから親に対して反抗的になってしまうかもしれません。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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