教育資金と老後資金の準備が重なるリスク
妊娠・出産にかかる費用は一時的なものであり、高齢でなくても妊娠している限り何かしらのリスクはつきものです。むしろ高齢出産に関わるお金の問題としては、子どもが生まれてから必要になる教育費など、工面に関することが大きくなります。
教育費のピークと定年が同時期になる
高齢で出産すると、子どもに最も教育費がかかる時期に収入が減ってきたり、定年になってしまったりという問題があります。高齢出産ですと、若い夫婦よりは貯蓄があり余裕はあるはずですが、その分生活もハイレベルになりがちです。教育費だけでなく老後の資金も同時に用意しなければならなくなりますから、家計を見直して無駄を減らし、貯蓄をなるべく殖やしておく必要があります。
社会復帰できる?高齢ほど難しくなる再就職
仕事を頑張ってキャリアを積んできた女性なら、産休や育休、産後の時短勤務などの制度が整った会社に勤める方も多いはずです。それでも重いつわり、育児の負担が重過ぎる、認可保育園に入れないなど、復帰を諦めたくなる場合も多いでしょう。しかし高齢での再就職は困難です。なるべく離職せず、可能であれば老後も働ける道を作っておくことをおすすめします。
長期間のライフプランをしっかりたてておく
収入と支出のバランスを長い目で考えておくと安心です。ある程度の貯蓄があって出産をきっかけに住宅を購入する場合は、後々の教育費や老後資金の貯蓄のことを考えて頭金を多めに出しておき、住宅ローンの負担はなるべく軽くしましょう。既に住宅を購入してローンを支払っている場合は、出産後に妻の収入が大幅にダウンする可能性が高いことを頭に入れておく必要があります。
おわりに
人それぞれではありますが、高齢出産ですと比較的経済的にゆとりがある方が多いのではないでしょうか。年齢のことを考えれば致し方ないリスクは確実にありますので、なるべくお金の心配をせずに出産に専念できるよう、準備しておきたいものです。そして、子どもに一番お金がかかる頃のリタイアは高齢出産ならではの問題です。家計は長い目で見て計画をたてておきましょう。
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仕事もしながら3歳の娘の育児を頑張る高齢ママです。
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