基本的に妊娠や出産は病気ではないため、自然分娩の場合は大半が保険適用外になっていますが、帝王切開の場合は保険が適用されるということは出産を控えた・終えたお母さんの間では周知の事実ですよね。一方で、出産の際に会陰部を切開する会陰切開の場合は安全に出産するための措置という位置づけなので、保険が適用されません。しかし、中には会陰切開でも保険適用内となるケースがあるのです。今回は会陰切開でも保険がおりる場合はどういった条件が必要なのか見ていきたいと思います。
会陰切開は会陰裂傷の予防で行われる?
会陰切開が行われるケースは、乳児の頭が大きい、子宮口が狭いなどが原因で乳児の出口を広げないとスムーズに出産できないときや会陰裂傷を避けるためにやむなく行われることがほとんどです。これらはスムーズに出産するための措置として位置づけられています。
会陰切開が保険適用内にならない理由
前述の通り、会陰切開はスムーズに出産するために必要な措置ということで行われるケースや、会陰裂傷を避けるためにあらかじめ切開しておくケースがほとんどであり、これれは保険適用外とみなされています。会陰裂傷を避けるための「予防」として先に切開しておくため、この予防の措置については保険適用外とするのが通例となっています。
さらに、乳児の頭が大きいなどの理由で出口を広げるために会陰切開をする場合は、自然分娩の一環として位置づけられるため、保険の適用外になります。
会陰裂傷を避けたい理由とは?
会陰切開を行う理由の一つに会陰裂傷を避けるためということがあります。会陰裂傷は4段階に分かれており、裂けた度合いによって措置が大きく変わってきます。特に負担が大きくなる第4段階まで裂けてしまうと、そのあとの縫合や治療に時間がかかり、なかなかきれいにくっつかない恐れもあるのです。そのため、会陰裂傷を起こす前にあらかじめ会陰部を切開しておくのが会陰切開です。これをしておくことで、術後の母体の負担が最小限に抑えられるのです。
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会陰切開でも保険金がもらえる条件は?
保険が適用されるということは、病院側の処置が手術や治療に当たるということですよね。基本的に帝王切開以外は保険が適用されない出産時に置いて、一体どういうケースが保険適用内と判断されるのでしょうか。その条件をご紹介します。
医療器具の挿入等医療行為があった場合
会陰切開で保険適用内と判断されるのは医療器具などを挿入して出産する場合です。何らかの理由があって自力で出てくることができない乳児を、機械を使って吸引するときなど機械を母体の中に入れるときは会陰切開が必要になります。そういった医療行為を伴う会陰切開の場合は保険適用内だと判断されるのです。
実際に機械を使って医師が医療行為をするので、出産ではなく手術の一環だとみなされるため、保険が適用されると考えられます。
病院側も知らないことが多い
会陰切開は大半が自然分娩としてみなされ、保険適用内となる異常分娩だとみなされるのは帝王切開のみであると認識している人が非常に多く、病院側でもそのように認識している人が多い場合もあります。自然分娩は当然保険適用外なので見落としやすいポイントではありますよね。
そのため、保険の請求の際に必要な書類をあらかじめ用意してくれる病院も少ないため、自分の出産がどういったケースに分類されるのかきちんと説明してもらい、保険の請求に必要な書類を発行してもらいましょう。
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20代後半のコンサル系OL。キャリアアップを目標にしながらも結婚や出産、子育てに対する興味関心は高め。将来のお勉強の意味も込めて、子育てに関する耳寄り情報を皆さんにお伝えできればと思います。
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