主人在宅ストレス症候群への対処法は?
主人在宅ストレス症候群を発症してしまうと夫にイライラが募り、その態度が夫の機嫌を悪くさせるという日々を送っている方もいるかもしれません。ここからは、このような悪循環を防ぎ、平穏な日常生活を取り戻すための対処法をご紹介します。
ささいなことからお願いをしてみる
家事や育児を全てひとりでこなしている人は、夫との日常的な会話の中で家事や育児を手伝ってもらえるよう促してみてください。いきなりハードルを上げる必要はありませんので、まずは「食べ終わったら食器を持ってきてね」などほんのささいなことで構いません。用件だけを伝えることに抵抗がある場合は、「今日は少し体調が悪いから」など理由も付け足すとより効果的です。夫が応じてくれた場合は、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることも忘れないようにしてくださいね。
ひとりになる時間を意識してつくる
カフェや公園など、家以外の場所で自分ひとりになれる時間をつくってみてください。理想は夫が家にいるときに出掛けられることですが、子どもが小さく目が離せない場合や、夫の束縛で出掛けることが難しい場合は、子どもを保育園に送った後や買い物の前など、平日の隙間時間でも構いません。ポイントは“家以外の場所でひとりになれる場所”を見つけること。家にいると夫がいなくても、夫が帰宅してくることを考えてしまいますよね。そのような思考をシャットダウンするだけで、気持ちが軽くなりますよ。
夫のことが嫌い!という気持ちを認める
夫のことが嫌いでどう頑張っても昔のように 好きにはなれない、という人もいるかもしれません。そんな人は、「夫のことが嫌いな自分」を受け止めてあげましょう。夫に嫌われないように気を遣ったり、夫の目を気にしたりというような生活をやめてみてください。無理に夫とコミュニケーションを取ろうとすると、かえってストレスを増加させることにもなりかねません。良い意味で開き直ることで、自分の気持ちを抑えこむことがなくなると、今まで悩んでいたことが驚くほど無駄に思えてきて気持ちも安定していくものです。
おわりに
さまざまな原因から起こる、主人在宅ストレス症候群。夫へのイライラを放っておくと、あなたの心も体もむしばんでしまいます。「主人在宅ストレス症候群かも」と感じている人は、ぜひ今回会ご紹介した対処法を試しながら、夫へのストレスを減らしてみてください。それでも症状が良くならない場合は、ひとりで悩まず夫婦で専門医のカウンセリングなどを受けてみてくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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