受援力を高めるための意識の持ち方
受援力を高めるためには、それを発する本人の意識変化が重要です。
ポイントとなる意識の持ち方について、詳しくお伝えします。
人に頼る事は恥ずかしい事ではないと意識する
受援力が低い人は、相手の状況ばかりを考えて、「あの人も疲れているし…。」「こんな事を頼んだら、幻滅されるかな…。」など、どこかで人に頼る事=恥ずかしい事として認識している傾向があります。
しかし、受援力を高めるためにはこのような意識を変え、人に頼る事=恥ずかしくないという事を自分自身で認識し、気持ちをフラットな状態で伝えられるようになる事が大切です。
うまく出来た事に注目する癖をつける
人に頼る事が苦手な人は、どうしても自分に対して厳しい傾向があり、「今日も○○が出来なかった」「どうして私は、こんな事も出来ないのだろう…。」など、必要以上に自分を責めてしまう事が多いです。
しかし、受援力を高めるためには、出来なかった事よりもどんなに小さな事でも「うまくいった」事に目を向け、自分を褒めるという意識が大切です。
そうする事で、物の見方が変わり人に頼む事にポジティブなイメージを持つことが出来るようになります。
「自分」の望む事に意識を向ける
「自分の望む事=ベストホープ」という考え方があり、ベストホープが分かるようになると、それの実現のために何が必要なのかが明確になり、誰に何を頼めばスムーズに進むかが分かりやすくなります。
望みを実現させるためという意識になるため、人に助けを求める事に抵抗感がなくなり、自然と「助けて」が言えるようになるのです。
おわりに
「受援力」は、子育て中の人にとって最も重要な力とも言え、自分自身を追い込み過ぎないようにするためには、必ず備えておきたい力でもあります。
誰かに頼るのは恥ずかしいことではなく、みんながそれぞれ得意な面を活かして助け合えるような関係性を築く鍵になる力なのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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