本当に子どものためになる育児とは
自然派育児は、やりすぎてしまう方が多いこともあって、どうやら世間ではネガティブなイメージを持たれることもあるようです。子どものためにと選んだ選択肢が、マイナスに作用するのは悲しいですよね。本当に子どものためになるのは、どのような育児なのかを考えてみましょう。
自然派育児がダメなわけではない
自然派育児には、難しい面が数多くありますが、全てがダメだとはいうわけではないのです。身体に悪い添加物はできれば避けるに越したことはないですし、薬に頼りすぎるのは子どもにとって良いこととは思えません。つまり問題は、程度なのだと思います。薬に頼らないことを目指すのはひとつの方法ですが、予防接種を一切受けさせないのは果たして子どもにとって良いことでしょうか?そんなことも考えながら、ほどほどに実践するのが、自然派育児とのバランスの良い付き合い方だといえそうです。
しっかりと情報の取捨選択を!
自然派育児のデメリットは、全ての情報を手当たりしだいに取り入れるため、がんじがらめになってしまうことが多いものです。時には、「正しくない情報だってあるかもしれない」という当たり前のことが分からなくなることもあるでしょう。過去には、民間療法に力を入れすぎた助産師が、薬が必要な子どもに、心身の健康を促すといわれている錠剤を与えて、取り返しのつかないことになってしまった事件もありました。状況次第で正しい情報の見極めができるようになれば、自然派育児をバランスよく行うことが可能となるはずです。
子どもに合わせて、臨機応変な育児をしよう
人それぞれ体質があるように、子どもにも合うこと、合わないことがあります。また、アレルギーも人によってさまざまです。他の子どもに良い結果をもたらしたものが、あなたの子どもにも良いものだとは限りません。例えば、布オムツにした結果肌がかぶれたのなら、紙オムツに戻す選択肢があっていいのではないでしょうか?あなたの子どもにとって必要なものは、本当に何かを考えた上で、臨機応変な育児ができると良いですね。
おわりに
自然派育児にも良い面と悪い面があります。自然派育児に興味のある方は、ぜひとも自分らしく、やりすぎず、子どもに合った取り入れ方を勉強しましょう。そして子どもの声を聞いて対話しながら、一緒に成長していけるママになってくださいね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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