妊娠してうれしいのに、自分でも嫌になるほどささいなことで泣いてしまうのはどうしてでしょう。赤ちゃんに悪い影響があったらどうしよう、周りに人にも嫌な思いをさせているのではと、悩み始めるとまた涙がこぼれてきて困ってる…という、妊婦は意外に多いです。そんな泣き虫妊婦のエピソードを聞けば、当たり前のことなんだとわかって元気が出るかもしれませんよ。
私ってこんなに情緒不安定だったのかしら?
マタニティブルーという言葉を耳にしたことのある妊婦さんは多いと思います。妊娠するまではいつも元気で前向きだったのに、妊娠して情緒不安定になるなんて!と思っている人ほど、涙もろくなった自分に戸惑いますよね。妊娠初期から後期にかけての身体の変化が心にもたらす不安について、先輩ママの声を拾ってみました。
パートナーに当たって発散の泣き虫妊婦
妊娠がわかってすぐに切迫流産で、休職して入退院の繰り返し。体は思うように動かず、職場にも申し訳なくて鬱(うつ)状態になり、日々パートナーに泣いて当たり散らしてしまう妊婦さんもいます。また、4人目妊娠中のベテランでもちょっとのことで大泣きして、旦那さんに支えてもらう毎日という妊婦さんも。周りの人たちのサポートは泣き虫妊婦の救いですね。
つらいばかりの毎日を過ごす泣き虫妊婦
つわりが落ち着いたらささいなことでイラつくようになり、泣き虫に。そして、情緒不安定を理由に退職し、罪悪感や経済面、身体への不安から夜になるとつらくなり、みんなに迷惑をかけないようにひとりでこらえているという妊婦さんのエピソードがありました。泣き虫妊婦の中には、周囲に迷惑をかけたくないという優しさからさらにつらくなり、泣くことが増える人もいるようです。
豊かすぎる感情で涙が出てしまう泣き虫妊婦
テレビで悲しい事件やドラマCMを見ていて琴線に触れたときに涙がとまらなくなってしまったり、外出中にいきなり流れてきた曲に涙がとまらなくなったりする妊婦さんの話はよく聞きますね。その他まれなケースですが、わけがわからず悲しくなってきたときに、自宅で一人、ヒロインになったように気がおさまるまで泣き叫ぶ、という妊婦さんもいます。自分でコントロールできないほどに感情の起伏が激しくなり、涙があふれてしまうのですね。
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「ホルモン」のせいだといわれるけれど
妊娠すればホルモンバランスが変わるから、情緒不安定になって当たり前といわれても、モヤモヤと泣き虫はおさまりませんよね。妊婦になるということはどのようにホルモンバランスが変わって、心と身体にどのような影響があるのでしょうか。納得できればスッキリするかもしれませんよ。
妊娠することで増加するホルモンとは
子宮内で赤ちゃんが成長するためには、その状態を整えなければいけません。胎盤を完成させ、流産を防ぐために黄体ホルモンのプロゲステロンが増加します。このホルモンは妊娠初期に大切な役割を果たすわけですが、妊娠前とはホルモンのバランスが崩れることが情緒不安定の原因といわれています。赤ちゃんを育てるためには大切なホルモンなので、気持ちのアップダウンがあって当たり前!ということですね。
感情のコントロールができなくなってしまう
赤ちゃんが大きくなれば子宮も大きくなり、おっぱいの準備をしたりしなければいけません。そのためにエストロゲンというホルモンの分泌も増加しますから、妊婦の身体は赤ちゃんを育てるために日々変化します。それとともに、感情の起伏が激しくなり、泣き虫妊婦になってしまうのです。
産後は泣き虫妊婦ではなくなる?
出産後は泣き虫妊婦の原因といわれる、プロゲステロンもエストロゲンも一気に減少します。それで情緒不安定が治るというよりも、ホルモンバランスが変わるため、体調不良や情緒不安定が別の形で続く人もいます。しかし、その症状は時間の経過とともにおさまる場合が多いです。ホルモンバランスの変化によるものであることを周囲の人たちに理解してもらい、サポート体制を整えておくとよいでしょう。
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22歳と18歳の二人の子どものママです。その時にやりたいことを楽しんでやる、楽しい毎日を過ごしています。
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