日本から近いのに案外知らない?台湾 子育て事情を探る

台湾の子育て
日本人の観光先としても人気の台湾。親日家が多い国としても知られていますね。そんな近くて訪れやすい台湾が、どんな子育てをしているのかご存じですか?台湾在住7年目の筆者が、気になる台湾の子育て事情をお伝えします。

台湾の共働き率・産休制度はどうなってる?

働く台湾の母
育児をしていく上で大切なのが、まず出産後も働くかどうか、働く場合は育児と両立できる労働環境であるかどうか、ということですよね。日本では経済的な問題や「出産後も働きたい」という女性が増えてきていることから、年々共働き家庭が増えてきていますが、台湾ではどうなのでしょうか。

“専業主婦”は台湾にはほとんどいない?!

台湾では、共働きの母親の就業率は60%以上となっており、日本以上に女性が働くこと・共働きが当たり前になっています。台湾も昔は男性が外に働きに出て、女性は家庭を守るという考え方が強く根付いていましたが、女性の高学歴化に伴い(恐らく経済的なものも大きく影響しています)結婚・出産しても仕事を続ける女性が増えました。
日本では、「働きたくても保育園が見つからない」、「私以外子どもを見られる人が身近にいない」などの問題があって、やむを得ず専業主婦をしているママも少なからずいることでしょう。後ほどお伝えしますが、台湾では保活の問題がほとんどない、子どもは家族みんな(子どもにとっての祖父母も含め)で育てるものと考えられていることから、日本ほどママが感じる重圧は少ないかもしれません。

出産後も比較的すぐに復帰する女性が多い

台湾の出産休暇は8週間と、日本の14週間と比較して短くなっています。日本では出産から一年程度は育休を取って子育てに専念するママが多いかと思いますが、台湾では二カ月程度で職場復帰するママが多くなっています。
ただ、出産から一カ月は“坐月子(ズオユエズ)”といって、とにかくしっかり体を休めて、産後の体の回復に専念します。日本でいう産褥期ですね。この産後の一カ月、体をしっかり休めたかどうかで、産後の体の回復はもちろん、更年期障害も出にくくなるとされているからです。

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待機児童なし!子どもを預ける選択肢も豊富

台湾の保育園
日本の小さい子どもを持つママの間でよく話題にのぼる保活。地域によっては保活が大変厳しく、入れただけでもラッキーなどとよくいわれますよね。台湾ではそのような問題はないのですが、それとは別の問題があります。

待機児童はないが授業料の高さが問題?!

一口に幼稚園といっても、日本と台湾では異なります。台湾では0~2歳の子どもは託児所へ預け、幼稚園には2歳以上から預けられます(2歳以降も託児所に預けることは可能)。また、公立幼稚園は日本同様預かり時間が短いですが、私立幼稚園は日本の保育園のように朝から夕方まで預かってくれます。
日本同様少子化が問題視されている台湾ですが、特に私立幼稚園の数は多く、待機児童などの問題はほとんど耳にしたことがありません。ただ、学費の安い公立の幼稚園は低所得者が優先されたり、抽選になったりすることも多いようです。

待機児童の問題がないとは言っても、多くの人が頭を抱えるのが月謝についてです。台湾人の平均月給4万9000元(日本円約17万5000円・2018年度調べ)に対して、私立の幼稚園の月謝は1万2000~2万元前後。先ほども触れたとおり、共働き家庭が多い台湾ですが、お給料の大半が幼稚園の月謝で飛んでいくというのは大変ですよね。ここまで月謝が高いのは、幼稚園のころから英語や中国語をはじめとした教育に力を入れているためでしょう。日本以上に学歴社会である台湾では、いくら月謝が高くても、できれば幼稚園には通わせたいという人が多いようです。

祖父・祖母に子どもを預けることも多い

日本でも、どうしても子どもを連れて行けないときなど、近くに夫婦どちらかの両親が住んでいれば預かってもらうこともあるでしょう。台湾は夫婦どちらかの両親と同居、別に住むとしても目と鼻の先に実家がある、といったこともよくあり、子どもの親に代わって子どもの面倒を見ることも少なくありません。幼稚園や小学校のお迎えでも、おじいちゃん・おばあちゃんくらいの年齢の人をよく見かけます。

筆者が聞いた話ですが、ある夫婦は台北で働き、子どもは高雄(台湾南部にある台湾第二の都市)のおじいちゃん・おばあちゃんに預け、週末だけ子どもと過ごすために高雄に帰る、という生活を送っている人もいるとか。家庭によっては家で雇っているお手伝いさんや、ベビーシッターに子どものお世話をお願いすることもあるようです。

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