ルーブリック評価のデメリットと対策
一見すると万能そうなルーブリック評価にも、もちろんデメリットがあります。アクティブ・ラーニングが盛んになってきている今、生徒たちの能力を評価するためのルーブリック評価を活用するために出来る対策とはどのようなものがあるのでしょうか。
ルーブリック評価のための表づくりが難しい
ルーブリック評価の一番のデメリットは、ルーブリック表の作成にあります。
日本には基準となる表がなく、雛形のようなものがない状態から作成しなくてはいけません。もちろん、教科や学習の課題によって表の内容を変える必要があります。
また、教師の独断で作られたルーブリック表は、生徒の希望とズレが生じる場合があるので、教えてもらう側の生徒の意見も欠かせません。そのため、せっかく作成したルーブリック表も、軌道修正をしなくてはいけないことも。とにかく完成までに時間や手間がかかってしまうのです。
ルーブリック評価実施校同士の情報共有
ルーブリック評価を採用している学校同士が、情報の共有をしています。それは「ルーブリックバンク」と呼ばれ、WEB上に複数のサイトが立ち上げられています。さまざまな学年、教科、課題などで使用されたルーブリック表が公開され、ルーブリック表の作成の際に参考にできるのです。白紙の状態から表を作る手間がなくなり、ルーブリック評価が取り入れやすくなります。
また、自分が作成したルーブリック表を公開することで、他の学校にもその輪が広がっていく手助けもできます。
おわりに
ルーブリックバンクを覗くと、さまざまなルーブリック表があります。先生たちの評価基準がわかり、親が見ても興味深い内容ばかりです。自ら学ぶアクティブ・ラーニングが盛んに行われている中、新しい評価方法として注目されているルーブリック評価についても知っていく必要がありそうですね。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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