【サドベリー教育】テストも授業もない!斬新な教育スタイル

サドベリー教育
皆様は、サドベリー教育をご存知でしょうか?日本ではほとんどの学校が、学年や授業の形態がある程度固定化されていますが、サドベリー教育は授業も学年もない教育方法です。そんな自由な教育方針を掲げているサドベリー教育について、今回は詳しく解説します。

サドベリー教育とはどのようなもの?

サドベリー教育の自由教育
サドベリー教育は、「子どもの自由な教育とデモクラシー」を理念として掲げており、授業や学年が関係ないだけではなく、学校では当たり前となっているテストすら存在しない教育です。つまり、生徒が興味を持った事を自由に伸ばし、子どもの好奇心を第一に考える教育方法となっています。

サドベリー教育のメリットとデメリット

サドベリー教育のメリットとデメリットをみていきましょう。

メリット

サドベリー教育のメリットとしては、「コミュニケーションスキルが身に付く」「好奇心を伸ばす事が出来る」「自主性や自立の精神が育つ」という点が挙げられます。
サドベリースクールでは、生徒自身が考え行動する機会がとても多い事から、好奇心に従った発想が出てきやすく、それに合った行動をする事で自主性が養われるのです。

デメリット

一方、サドベリー教育のデメリットとしては、「年功序列の意識が出来ない」「他者と同じ平均的な生き方が出来なくなる」「協調性が劣る可能性がある」「法律上は学校には当たらない」というものが挙げられます。
サドベリー教育では、生徒一人一人の個性を尊重する事から、どうしてもまわりとの協調性などに欠けてしまうというデメリットがあります。また法律的には学校には当たらないので、卒業資格が発生しません。そのため、多くの生徒は公立の学校に籍を置いてサドベリースクールに通っているようです。

サドベリー教育の発祥は?

サドベリー教育の起源となっているのは、「サドベリー・バレー・スクール」というものです。「サドベリー・バレー・スクール」は、1968年にアメリカのボストン郊外で誕生しました。コロンビア大学物理学教授の「ダニエル・グリーンバーグ氏」がスクールの創設者で、地域の住民と協力しながら学校運営が始まったと言われています。

ダニエル・グリーンバーグ氏は、スクール創設当初から、「子どもの成長のために、個人の自由を尊重すること」「関係者全員が平等に運営に関わる事」という学校理念を掲げており、その理念のもとサドベリー教育がスタートしたのです。

サドベリー教育の教育方針とは?

サドベリー教育では、学校で何かをするという行動を起こす時に、生徒自身が決めて行うという教育方針を取っています。
このようなことから、冒頭で解説した授業もテストもないというスタイルが確立されたのです。生徒の個性と意思を尊重するため、一切学校側から何かを強制する事はなく、それにより自力で問題を解決しようという自立心の高い子どもが育つのです。

その証拠に、アメリカのサドベリースクールを卒業した子どもたちは、卒業後に学生起業するなど多方面で活躍しています。

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サドベリー教育(スクール)の3つの特徴

サドベリーの教育方針
サドベリー教育では主に、以下のような「学習環境」「授業スタイル」「学校運営方法」の点から、ユニークな教育スタイルを導入しています。

学年の関係ない教育環境である

サドベリー教育には、学年の関係ない教育環境が用意されています。
そのため、サドベリースクールでは、4歳~19歳までの年齢の違う子どもたちが、1つの空間で自由に学び合う学習環境となっています。

日本で当たり前になっている学年というものがなく、年齢の違う子どもたちが一緒に過ごす中で、お互いに尊重して助け合いながら成長していく事を目的としているのです。またこの学習環境での経験は、大人になって社会に出た時に、年齢の違う人とコミュニケーションを取る際において、とても効果的だと考えられています。

自由な授業スタイルである

サドベリー教育は、自由な授業スタイルを持っています。
サドベリースクールでの一日のスケジュールは以下のような感じです。

時間 内容
10:00~11:00 登校
11:15 朝のミーティング
15:05~15:20 掃除
15:20 夕方のミーティング
16:00 下校

空いている時間に関しては、生徒がそれぞれ学びたい事を積極的に行い、テストや授業は一切ありません。

時には、プレゼンテーションを行い、自分の学びたい企画に対して学校職員と他の生徒から同意が得られると、その企画が学べるというシステムもあります。とてもユニークな授業スタイルですよね。

関わる全ての人が学校運営に参加する

サドベリースクールは、関わる全ての人が学校運営に参加します。それは、サドベリー教育の方針が「生徒」「学校職員」「保護者」が一人一票の投票権を持つことになっており、学校運営に関わる事を決定する話し合いに参加することになっているからです。

この特徴は、子どもの頃から「自分の意見を述べる」というチャンスを与えられ、行動力が養われるきっかけにもなります。また、自分が学んでいる学校の運営に関わることで、自然と責任感も持てるようになるでしょう。

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