家庭でも取り組みたい小学校のキャリア教育
キャリア教育は、小学校生活全般の中で、子どもたちの発達に応じて段階的に行われています。キャリア教育のような「生きる力」にかかわる教育は、学校だけで完結するものではありません。家庭でも、キャリア教育の考え方は参考になる部分があります。
あいさつや習い事で人間関係を築く
キャリア教育の定義や小学校での取り組みでは「人との関わり」が重視されています。コミュニケーションの基本であるあいさつや、「ありがとう」「ごめんなさい」といった言葉は、学校だけでなく家庭でも習慣づけたいものです。
スポーツなどの習い事では年齢の異なる子どもと接し、協力してゲームを進めます。学校のクラスの友だちとは違う集団に身を置くことは、多様な組織の中でコミュニケーションを取る練習にもなるでしょう。
手伝いや生活習慣もキャリア教育につながる
「自分の役割を果たす」こともキャリア教育で重視されている点です。家庭の中で、家の手伝いを頼んだり、年齢に応じて家事を割り当てたりすることは「自分の役割」を意識することにつながります。
ほかにも「自分でできることは自分でする」「遊ぶ時間や勉強時間など、自分で決めたルールは守る」といったことは、自分で意思決定する力を育みます。これも、キャリア教育でうたっている「自分らしい生き方」をするうえで大切な力です。
おわりに
小学校の活動全般の中で、キャリア教育の視点を持って子どもたちに働きかけることが教員に求められています。キャリア教育の中身は目新しいものではありませんが、教育現場で新たな視点が求められていることは、親の世代が受けた教育内容や教育に関する価値観が通じなくなりつつあるということです。
保護者はそのことを頭の片隅に置いて、学校や子どもと向き合う必要があるでしょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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