【3】「ファミリーサポート」の注意点
事前に登録さえしておけば、安くて利用しやすい「ファミリーサポート」ですが、地域住民による有償ボランティアであるため、質の高い育児援助の期待はできません。「ファミリーサポート」を利用する前に、どのようなことに注意すべきかを知っておきましょう。
「ファミリーサポート」に登録している会員の現状
平成24年度と平成26年度の「ファミリーサポート」に登録している、育児援助の提供会員、依頼会員、両方会員(提供と依頼どちらも行う会員)の割合は2:7:1となっており、依頼会員に対して提供会員が、両方会員と合わせても半分に満たないという厳しい状況にあるようです。そのため、継続して育児援助を受けることができなかったり、提供会員による急なキャンセルがあったりすることも念頭におかなくてはならないようです。
過去におきた「ファミリーサポート」中の事故
平成18年~平成23年の間で報告された「ファミリーサポート」による事故は、遊び中の捻挫などの小さな事例も含めて15件程度です。しかし、中には提供会員の車に子どもが同乗しているときにおこった事故や、乳児の寝かせ方による事故など、提供会員側の過失による場合も含まれており、善意ある提供会員といえども、他人にわが子を預けることへの不安は拭い去りきれないようです。
「ファミリーサポート」のメリットとデメリット
「ファミリーサポート」を利用するメリットは、自宅に他人を入れることなく低料金で子どもを預けることができ、提供者との相性がよければ親類のようなつながりがもて、子育てをしやすい環境づくりができることにあります。しかし、提供者との相性が合わなかったり、事故などのトラブルが発生した場合、同じ地域で暮らしにくくなったりするというデメリットもあるようです。
おわりに
近年、地元を離れて暮らす核家族やひとり親世帯が増え、地域の人々どうしのつながりが希薄になってきています。「ファミリーサポート」は、地域の人々と子どもがつながることによって、日常的に子どもを見守る目を増やすことができ、同時に子どもの社会性も育ててくれるのではないでしょうか。
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社交的な我が子に困惑する引きこもり主婦。トイレでの愛読書はナンシー関さん。
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