飲めない!痛い!初乳に関するお悩みと対処法
初乳は赤ちゃんの健康に欠かせないもの。そうはいっても、出産による疲労が回復する間もなく授乳という大仕事がやってきて、ママは疲労困憊(こんぱい)。特に初産婦さんの場合、慣れない授乳と格闘して疲れ切ってしまう人が多いようです。よくある初乳のお悩みについてご紹介します。
赤ちゃんが初乳をうまく飲めない
生まれたての赤ちゃんはママのおっぱいにうまく吸い付けないことがあります。またせっかく吸い付いても飲む力が弱く、1回で飲めるのはほんの数ミリ、ということもあります。
赤ちゃんが初乳をうまく飲めない…こんなとき、ママは「おっぱいを上手にあげられない」「母乳が出てないのかな?」と、つい自分を責める方向に考えてしまいがちです。しかし、赤ちゃんの飲む力が発達するまでは時間が必要。ママの母乳は十分出ていても赤ちゃんがうまく飲めないケースがあります。
赤ちゃんがうまく初乳を飲めない場合、まずは入院している病院で助産師や看護師のアドバイスを受けましょう。病院によって指導法が異なりますが、搾乳した初乳をスプーンや哺乳瓶で飲ませることが多いようです。
ピリピリずきずき…授乳前後のおっぱいが痛い!
授乳中や授乳の前後で、おっぱいが痛むママも多いようです。おっぱいの痛みは主に二つ。
- 乳頭や乳輪の痛み
乳頭周辺が硬くなっている、赤ちゃんの吸い付き方がおかしいなどの要因が考えられます。 - 乳房全体の痛み
おっぱい全体が痛んだり、熱を帯びていたりする場合、乳腺に母乳が滞っている可能性があります。放置すると炎症を起こし、乳腺炎になってしまう場合があるため要注意です。
おっぱいに痛みがある場合は助産師に相談のうえ、おっぱいの状態や授乳の仕方などをチェックしてもらいましょう。入院中は気軽に専門家のアドバイスを受けられる恵まれた状況です。困ったことがあれば、どんどん相談しましょう。
おわりに
初乳は赤ちゃんにとって初めての食事です。栄養素を豊富に含み、赤ちゃんの健やかな成長に役立ちます。さらにママの体調や心にもいい影響が期待でき、まさにいいことずくめです。貴重な初乳の時期は赤ちゃんが求めるままに、どんどん授乳してあげましょう。また、おっぱいが痛むなどトラブルがある場合は、無理をせず助産師や看護師に相談してくださいね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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