2019年3月に日本で初めての液体ミルク、「アイクレオ」(グリコ)が発売になり、メディアでも大きく取り上げられました。そして4月末には「らくらくミルク」(明治)も販売をスタートしています。発売から日が浅いので液体ミルクをまだ使っていない人も多いのではないでしょうか。液体ミルクに興味がある!これから使いたい!と考えているママたちのために今回は「アイクレオ」と「らくらくミルク」の違いを比較してみました。さらに粉ミルクを作る時間とも比べてみました!ぜひ購入の参考にしてください。
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ミルクについて
液体ミルクが発売になるまでは、粉ミルクやキューブが主流でした。しかし液体ミルクを手軽に手に入れることができる今、ミルクへの意識が大きく変わろうとしています。
赤ちゃんが必要なミルクの量
赤ちゃんのミルクの量は月齢ごとに変わってきます。今回はアイクレオに書かれている標準使用量を目安にしていきましょう。
月齢(カ月) | 平均体重(Kg) | 1回の使用料(ml) | 授乳回数(回/日) |
~1/2 | 3.0 | 80~100 | 7~8 |
1/2~1 | 3.7 | 120 | 7 |
1~2 | 4.6 | 140~160 | 6 |
2~3 | 5.6 | 160~180 | 6 |
3~4 | 6.4 | 200~220 | 5 |
4~5 | 7.0 | 220 | 5 |
5~6 | 7.4 | 220~240 | 4+(1) |
6~9 | 7.7~8.2 | 200~240 | 3+(2) |
9~12 | 8.4~8.8 | 200~240 | 2+(3) |
粉ミルクの作り方
従来の粉ミルクの作り方をおさらい!さらにかかる時間も計ってみました。今回はスティックタイプを使用します。ミルク缶からだと必要なミルクを測る時間もかかることになります。
粉ミルクの手順
【140秒】できあがり!
約2分20秒かかりました。ミルクを人肌まで冷ますのが面倒ですね。外出先や真夜中の調乳でこの一連の流れをするのはかなりの大仕事になります。
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液体ミルクの登場
哺乳瓶に注ぐだけの液体ミルク!ここからはアイクレオ VS らくらくミルクのさまざまな項目を比較してみましょう。
値段(税抜き)
値段はそれほど変わりませんが、容量はらくらくミルクがアイクレオの2倍ほどの量になります。
上述の赤ちゃんが必要なミルクの量をみてみると月齢1/2~1で1回120mlです。4~5カ月になると目安量は1回220mlと増えていきます。120mlはアイクレオ、220mlはらくらくミルクのそれぞれ一個分の容量になっています。
液体ミルクは開封後すぐに飲むよう注意書きがされています。安全・衛生のために1回ごとの使い切りで残ってしまっても次の授乳にはまわせません。
仮に生後一カ月で1日6回の授乳をすべて液体ミルクにした場合は
アイクレオ 200円☓6回=1200円 らくらくミルク 215円☓6回=1290円 |
かかることになります。この金額が安いと感じるか、ミルク代にこんなにかけられないと感じるか、各家庭の考え方によって変わってくるでしょう。
大きさ・重さ
右のペットボトル小(280ml)と並べてみました。
アイクレオもらくらくミルクも片手にすっぽりはいります。
持ち運びには邪魔にならない大きさ。子育てママはどうしても荷物が多くなってしまうので少しでも荷物が少なくなるのは助かりますね。
紙パックのアイクレオはバッグに入れてもほとんど重さのストレスはありません。
その逆にらくらくミルクはスチール缶なので1個でもどっしりとした重さを感じてしまいます。
賞味期限(常温での保存)
アイクレオは無菌化された「パック製法」状態でつめるので長期保存が可能!
らくらくミルクはスチール缶なので保存期間がなんと1年!賞味期限が長いので災害時に備えて備蓄しておくのもよいですね。
パッケージ
アイクレオの紙パックは6層構造で、しっかりおいしさをキープ。その軽さから持ち運びが便利で、紙だからどこでも捨てやすい。海外の液体ミルクは紙パックが主流のようです。
らくらくミルクのスチール缶は密封性と遮光性に優れており、長期間品質を保持できます。また外部からの衝撃に強く、耐久性に優れています。
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実際の使い方とかかる時間
粉ミルクを作るのに2分20秒かかりましたが、液体ミルクは一体どれくらいかかるのでしょうか。それぞれの流れをみていきましょう。
グリコ アイクレオ
アイクレオの手順
【15秒】5.終了!
ここまで約15秒。慣れればさらに時間がかかりません。
明治 らくらくミルク
らくらくミルクの手順
【10秒】4.終了!缶を開けて一瞬で完了!
どちらも手軽で簡単。ただ缶を開けるときに爪が長かったり、短かったりすると少々開けにくいと感じるかもしれません。
色と匂い
グリコ アイクレオ
色は練乳のような白色でどろっとした感じ。匂いは強烈なミルクの匂いです。超高温短時間殺菌で、ミルク本来の白さをキープしています。
明治 らくらくミルク
色はコーヒー牛乳を薄くしたような色!充填後に高温殺菌をしているので茶色になっているそうです。
匂いはアイクレオより一層ミルクの匂いがしました。
そして味・・・
先に粉ミルクも飲んでみたところ、薄すぎて思わず「赤ちゃん、こんな薄いミルクを飲んでるの?」と思ってしまったほど。
それに比べるとアイクレオもらくらくミルクも濃厚でなかなかおいしい味。これなら赤ちゃんもグビグビ飲んでくれるはず!と実感しました(実際の母乳の味は知りませんが・・・)。
温かくしたいとき
アイクレオ、らくらくミルクともに常温で飲めます。ただ、寒い日は常温(10℃くらい)で飲んでくれない赤ちゃんもいるかもしれません。
その場合は以下のように温めてみましょう。
- 車のエアコンで温める
- カイロをあてて温める
- 大人の服の中で温める
- 哺乳瓶やマグカップに移してから湯煎して温める
赤ちゃんに飲んでもらいました
母乳や粉ミルクを飲んでるいる赤ちゃんは液体ミルク飲んでくれるのでしょうか?生後4ヶ月の赤ちゃんにアイクレオの液体ミルクを飲んでもらいました。液体ミルクを作るのも飲むのも親子で初経験!今回は4コマ漫画風にしてお伝えします!
「普段は母乳とミルクの混合で育てています。初めて液体ミルクをあげてみましたが、おいしかったようで完食です。温める必要もなく準備が簡単で、父親の僕でも手軽にあげることができました。これからは何本か常備しておこうかなと思います。」
予想以上の売り上げ!駅ナカや自動機でも買える?
液体ミルク発売から数カ月がたちましたが、その売り上げはメーカーの予想を上回る勢い。江崎グリコ・明治の両社によると、アイクレオは予想の約3倍、らくらくミルクは予想の約2倍の売り上げを記録しているとか。
SNSでも「普段使いにも便利」「もっと普及してほしい」など評判がよく、江崎グリコは今後、駅ナカの売店や自販機などでも販売できるよう準備をしているそうです。将来はコンビニでも買えるようになるかもしれませんね。しかし便利な反面、もう少し価格を抑えてほしいとの声もありました。
今後も売り上げや参入するメーカーが増えるのかなど、展開に注目していきます。
非常食としても高評価
アイクレオは優れた災害食・非常食を選出する「災害食大賞©2019」新製品・セット部門において金賞を受賞しています。出崎グリコが行ったアンケートでは80.3%の方が「災害時などの緊急時用」に購入しており、また97.6%の方が災害備蓄への安心が増したと答えています。液体ミルクはその特性から、災害時にとても便利ですね。
アカチャンホンポから、グリコの液体ミルク専用乳首「ChuChu」が発売されました。ミルクを哺乳瓶に入れ替えなくても、乳首を直接セットすれば授乳できる優れもの!簡単3ステップで準備完了。消毒は電子レンジ、薬液、煮沸などすべてに対応可能しています。
本体価格は550円(税込2020年9月現在)
おわりに
ついに日本で買えるようになった液体ミルク。調乳は粉ミルクだと2分20秒かかりましたが、液体ミルクだと10秒から15秒で完了!お出掛けのときや夜中の授乳にこれを使えば育児の負担が減ることは確実です。そして今までミルクの調合であたふたしていたパパのハードルもさがったはず。
ただ、日常使いにはコストはかかるので優先度を決めて上手に使ったほうが◎。1個単位で買えるので試し飲みをさせてからまとめて買うことをおすすめします。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。ご了承ください。
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